かわいい古代

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現代美術と言われても、芸術オンチの私は納得してしまうような作品から、そのゆるさに脱力してしまう作品まで、古代の「かわいい」は奥深い。

一体、古代人にどこまでユーモアがあったのか。きっと本人は大真面目に製作した結果おやおや？というのもあれば、恣意的に遊び心をちらつかせた趣味人もいたのだろうか。
ちょっと真剣に作者の意図を知りたくなるほど、見ているこちらの気持ちが揺さぶられる。

お気に入り
・後ろ足がかわいいイノシン
・数の神様　
・ニコちゃんマークの土器
・蒼いガラスの腕輪
・脱力系ヒトガタの須恵器

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著者が独断で「かわいい」と思った縄文〜弥生～古墳の遺物の写真と短いコメント。
古代の人々が何を思ってこういうものを創ったのか…ロマンですね。
カエルの形のペンダントトップをぶら下げた古代人の自慢げな姿が目に浮かぶよう。
時代や文化は違えど、そこら辺の感情は違わないのだろうか、と想像した。

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古代の歴史にロマンを感じるこが、古代の出土品にもひかれる。




今回の本は、縄文、弥生、古墳時代から著者が「かわいい」と思ったものを選んでいる。著者は土偶との出会いをきっかけにして、土偶や縄文時代観力を様々な媒体で発信し続けている。






縄文時代で印象に残ったのは、「シカ角彫りのクマ」だ。北海道伊達市にある有珠モシリ遺跡から出土した。何がユニークかと言うと、シカの角にクマの全身を彫ったスプーンだ。




出土品など270点公開、22日から　歴史文化ミュージアム「有珠モシリ遺跡」【伊達】 | 北海道ニュースリンク (hokkaido-nl.jp)




子どもが眠っている墓から見つかったそうだ。古代人の子どもに対する愛情をこの埋葬品から感じることができる。




もう一つはイカのような土製品だ。出土したのはあの京王百貨店の駅弁大会で長年、売上1位を獲得した「いかめし」を発売しているお店のある北海道茅部郡森町にある鷲ノ木4遺跡からだ。




森町遺跡発掘調査事務所 | もりまちロケーションマッチ 映画、ドラマ、CM撮影の誘致支援 (mori-locationmatch.net)




本当にイカの形をしていて、作った人の気持ちはこれ如何にと思ってしまう。




今のところ、森町でしか見つかっていないレア土製品だ。





弥生時代で一番インパクトがあったのは、京都府与謝郡与謝野町にある大風呂南1号墓から出土したガラス釧（くしろ）だ。ガラス釧とは古代の腕輪のことだ。



kyoutofu-J70.pdf (kyotofu-maibun.or.jp)




特徴としては、青さだ。「ダイヤモンドは永遠の輝き」なんていうキャッチコピーがあるが、このガラス釧も青いキラメキでは負けない美しさだ。




機会があれば、実物を見て目の保養をしたいなあ。





古墳時代では、千葉県成田市にある南羽鳥正福寺1号墳から出土したムササビ形埴輪だ。「とりゃ! 飛びます 飛びます」と著者が書いているが、今にも飛びそうな姿勢だ。




その上、つぶらな瞳がなんとも言えない。





古代の人たちが作ったゆるキャラのようなかわいいあるいは美しい芸術品は、現代人の心も魅了する。

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縄文時代、弥生時代、古墳時代の土器、石器、装飾品。木製品、土製品、金属製品、須恵器、埴輪など。
どれも抜群に可愛くてユーモラスで微笑ましい。
こんな可愛いものたちと一緒に祀られたなら、被葬者もさぞかし寂しくなかっただろうと思う。
リサ・ラーソンやギャグ漫画や、ゆるキャラを思わせる古代のモノたち。
それらに添えられる譽田亜紀子さんの分署もそれらへの愛情たっぷり。
読んでいて(見ていて？)本当に癒され心穏やかになります。
レプリカがあるなら欲しい。

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古代人の器用さ、センスの良さがよく分かる一冊。
『弥生時代にはいなかったはずのヒツジが描かれている謎の箱形の琴』だったり『ムササビの埴輪』に『美しい見返り鹿』など、祖先が作り出した可愛いとユーモアに溢れた本。
オールカラーの写真集なので見応えたっぷり。

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鹿の角や石など、ほんとに器用。土器や埴輪も装飾がおしゃれすぎるし、ずっと見てたい物が多い。
色々想像を掻き立てられる。著者の文もよき。

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えぇ〜こんなに可愛いものを昔の人も作ってたの？古代の人もこれをかわいい！って思いながら作ってたのかな。それとも真面目な顔して作ってたのかな？作ったあと周りの反応はどうだったのかな？などなど妄想して楽しい気持ちになれました。