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- カテゴリ:研究者
- 発売日:2022/04/22
- 出版社: 博英社
- サイズ:25cm/343p
- 利用対象:研究者
- ISBN:978-4-910132-09-9
紙の本
なぜ、公教育における民族教育の場に注目するのか 民族教育と多文化共生教育:京都・大阪・川崎
著者 金 兌恩 (著)
子どもたちの民族的アイデンティティの重要な形成環境として公教育領域を捉え、そこにおける民族教育の場の問題を、多文化共生教育やマジョリティ側との関係性に注目して社会学的に分...
なぜ、公教育における民族教育の場に注目するのか 民族教育と多文化共生教育:京都・大阪・川崎
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商品説明
子どもたちの民族的アイデンティティの重要な形成環境として公教育領域を捉え、そこにおける民族教育の場の問題を、多文化共生教育やマジョリティ側との関係性に注目して社会学的に分析する。【「TRC MARC」の商品解説】
[本書の構成]
民族教育や多文化主義、多文化教育に関する先行研究を検討し、民族教育と多文化共生教育の相互作用を検討する際の有効な視座を示した。多文化教育への検討においては、教育の場の位置性に注目し、場の性格とあり方、そこにかかわる人々との関係が、マイノリティ児童のアイデンティティの形成になぜ重要なのかを、カリキュラム論を中心として分析を行う必要性を提起した。
本文(第2章から第10章まで)では、公教育における民族教育の歴史を、戦後の民族学級の草創期にまで遡って検討し(第2章)、続けて「民族型」民族教育の実践の事例として、京都における民族学級のあり方(第3章から第5章)、「折衷型」民族教育の実践事例として、大阪における民族学級のあり方(第6章から第8章)、川崎市ふれあい館における民族教育の場のあり方(第9章と第10章)について、長年のフィールドワークに基づいて分析・考察を行った。それぞれの民族教育が行われていた場において、とりわけ1990年代以降の多文化化の潮流の中で、従来の民族教育の基本精神・原則がどのように継承あるいは変貌されているかに注目し、分析・考察を行った。
終章では、各地域の公教育における民族教育の場の基本原則や精神、そして多文化共生教育との関係や相互作用を総合的に検討し、各事例における公教育における民族教育の位置と関係の図式化を試みた。その上で、公教育において、どのような民族教育と多文化共生教育との関係が望ましいのかについての提言を示し、二つの教育の間に繰り広げられてきた葛藤や不調和の超克の可能性と課題を探った。
[目次]
序章 : なぜ、公教育における民族教育の場に注目するのか
第1章 : 多文化共生と多文化主義、そして民族教育
第2章 : 公教育における民族教育の場の誕生、衰退、そして再登場
第3章 : 京都の市立小学校における民族教育実践の生成と継承
第4章 : 京都市立小学校の民族学級
第5章 : 多文化共生の中の民族学級
第6章 : 大阪の民族学級
第7章 : 大阪市立小中学校の民族学級
第8章 : 大阪の民族学級と多文化共生教育
第9章 : 川崎のふれあい館における教育実践の生成
第10章 : 川崎市ふれあい館における教育実践と多文化共生
終章 : 民族教育と多文化共生教育は「共生」できるのか【商品解説】
目次
- 序章 なぜ、公教育における民族教育の場に注目するのか
- 1 個人的な経験:公立学校における民族教育
- 2 民族的マイノリティのアイデンティティ、その承認問題
- 3 学校の内外:不連続的なアイデンティティの承認環境の問題
- 4 調査事例の概観と調査概要
- 5 本書の構成
- 第1章 多文化共生と多文化主義、そして民族教育
- 1 「可視的」な外国人の増加と多文化共生論の登場
- 2 多文化主義とは
- 3 多文化主義の「戦場」としての教育領域のカリキュラム
著者紹介
金 兌恩
- 略歴
- 著 : 金兌恩(キムテウン)
韓国ソウル生まれ。
延世大学卒業後、韓国放送広告公社に10年間勤務。
2000年に家族滞在のために来日。京都大学大学院文学研究科(社会学専攻)博士後期課程研究指導認定退学。文学博士。
現在、立教大学社会学部兼任講師、立教大学平和・コミュニティ研究機構特任研究員。
専門は、多文化共生論、社会学。
著書・論文に、「カナダにおける多文化教育」(『応用社会学研究』第57号、立教大学社会学部、2015年)、「社会の多文化化と政策の対応:日韓比較の視点から」(『応用社会学研究』第58号、立教大学社会学部、2016年)、「韓国の多文化化と中国朝鮮族」(『応用社会学研究』第60号、立教大学社会学部、2018年)、『ソウルを歩く:韓国文化研究はじめの一歩』(共著、関西学院大学出版会、2019年)などがある。
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