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記者たちは海に向かった 津波と放射能と福島民友新聞
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 23件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/03/07
  • 出版社: KADOKAWA
  • サイズ:20cm/339p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-04-110734-8
  • 国内送料無料

紙の本

記者たちは海に向かった 津波と放射能と福島民友新聞

著者 門田 隆将 (著)

東日本大震災による大津波の最前線で取材していた24歳の地元紙記者は、なぜ死んだのか。その死は、なぜ仲間たちに負い目とトラウマを残したのか。『福島民友新聞』を舞台に、記者た...

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記者たちは海に向かった 津波と放射能と福島民友新聞

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商品説明

東日本大震災による大津波の最前線で取材していた24歳の地元紙記者は、なぜ死んだのか。その死は、なぜ仲間たちに負い目とトラウマを残したのか。『福島民友新聞』を舞台に、記者たちの執念と葛藤を描いたノンフィクション。【「TRC MARC」の商品解説】

その時、記者たちは、なぜ海に向かったのか――。東日本大震災で存続の危機に立った福島民友新聞。『死の淵を見た男』著者、門田隆将があの未曾有の危機に直面した記者たちの真実の姿と心情を描く。【商品解説】

著者紹介

門田 隆将

略歴
〈門田隆将〉1958年高知県生まれ。中央大学法学部卒。ノンフィクション作家として、政治、経済、司法、事件、歴史、スポーツなど幅広い分野で活躍。「この命、義に捧ぐ」で第19回山本七平賞受賞。

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みんなのレビュー23件

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評価内訳

紙の本

「使命」とは「命を使う」と書く

2014/04/16 15:58

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ytniigata - この投稿者のレビュー一覧を見る

あの日、千年に一度という大地震と大津波を、私たちは報道で知った。
あの日、安全神話が崩れ、日本中を不安に陥れた原発の真の姿を、私たちは見た。
ヘリコプターから撮影された津波の映像は、田畑が呑まれ、街が失われ、人々の命が奪われていく「今」を伝えていた。その「今」のなかで、人の命を救うために「人としての使命」を果たし、自らの命を落とした記者がいた。反対に、迫りくる濁流を前に、今まさに呑みこまれゆく老人と幼子を助けることができず、自らは生き延び、震災から3年、「記者としての使命」を果たしながら、葛藤し続ける記者がいた。
人命か。報道か。
使命とは何か。
本書の中で、紅蓮の炎をあげる街を写した記者は語っている。「自分の身の安全が二の次になっていました。(中略)新聞記者というのは、危険なところへ一歩でも前へと突き進む」
『記者たちは海に向かった』──本書には、津波に向かった記者たちの、放射能のただ中に向かった記者たちの、ジャーナリストという「宿命」、大震災という「運命」、そしてそれぞれの報道人として、人としての「使命」 が克明に記されている。その様は「人は宿命に生まれ、運命に挑み、使命に燃ゆ」の言葉さながらの真実だ。
奇しくも、この本が出る前に父を亡くした。
大腸癌、肺癌、咽頭癌を経てもなお、生きる希望を持ち続け、誤嚥でつぶれた肺で最後の最後まで呼吸をし続けた父は、モルヒネ投与後に自らの力で起き上がり、「遺言」を私の掌にしたためた。深い眠りに着いた父の顔は安らかだった。そこには、文字通り命を使いきり、「使命」を果たし終えた父親としての顔があった。
今、私たちは「mission」という言葉をあまりにも安易に使ってはいないだろうか。使命より任務の意で、この重い言葉をあまりにもたやすく多用している。そのかたわらで、津波に襲われ、放射能に汚染され、放置され、見捨てられ、腐敗していく多くの屍がまだ発見されず、無念の声なき声を発しているのも事実だ。多くの死のなかに、命がけで「人としての使命」をまっとうした崇高な生がある。
「使命」とは「命を使う」と書く。
記者の使命とは何か?
「そのとき」人として何ができるのか。
「そのとき」人としてどうするか。
福島の「そのとき」と、新聞人たちの「真実を報道しよう」とする姿に胸揺さぶられる一冊だ。

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2014/06/09 20:44

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