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商品説明
東日本大震災から三年の月日をかけ紡ぎ出された希望と祈りの物語。著者自らが体験した阪神・淡路大震災。そして2011年3月11日。被災地の小学校を舞台に描かれる「六つの願い」。【「BOOK」データベースの商品解説】
神戸から、東日本大震災の被災地にある遠間第一小学校に赴任した応援教師・小野寺徹平。彼は児童たちとの交流の中で、被災地が抱える問題と向き合っていく…。混乱から未来へと向かう生命の輝きを描く、連作短編集。【「TRC MARC」の商品解説】
目次
- 被災地の子供が心の奥に抱える苦しみと向かい合う「わがんね新聞」
- 福島原子力発電所に勤める父親を持つ転校生を描いた「“ゲンパツ”が来た!」
- 学校からの避難の最中に教え子を亡くした教師の苦悩と語られなかった真実を描いた「さくら」
- ボランティアと地元の人たちとの軋轢を描く「小さな親切、大きな……」
- 小野寺自身の背景でもある阪神淡路大震災を描いた「忘れないで」。
- 震災をどう記憶にとどめるのか? 遠間第一小学校の卒業制作を題材にした「てんでんこ」の六篇を収録。
収録作品一覧
わがんね新聞 | 5−43 | |
---|---|---|
“ゲンパツ”が来た! | 45−88 | |
さくら | 89−134 |
著者紹介
真山 仁
- 略歴
- 〈真山仁〉1962年大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年「ハゲタカ」でデビュー。ほかの著書に「黙示」「グリード」など。
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紙の本
ちょっと甘く社会性
2015/11/25 16:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:taka☆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
東日本大震災の被災地にある遠間第一小学校に、
阪神淡路大震災を経験した小野寺徹平が
1年間の期限付きながら、応援教師として赴任した。
小野寺は子どもたちが本来持っているはずの
イキイキした心を復活させたいと奮闘する。
しかし、そこに横たわっている問題は数多く、根が深く
一筋縄ではいかない。
たとえば、子どもたちの我慢や心の苦しみを
発露させたいと考えてつくった壁新聞「わがんね新聞」。
それだけでも、同僚の教師、学校、教育委員会、
そして世間から、いろんな目で見られる・・・。
原子力発電所に勤める父を持つ子ども、
ボランティアのリーダーとしてやって来た
阪神大震災のときの教え子との葛藤・・・。
全6編で構成されている。
どの物語にも解決策があるわけではないが
いま、子どもたちに何をしたらいいのか?という視点で
取り組んでいく小野寺に共感を覚える。
今回の眞山は少しゆるい。
理想に走る面が見受けられる。
しかし、大切なものは見逃して欲しくない、という
問題意識が全編に漂い
この震災、社会の問題に正面から取り組んでいる姿を
大いに評価したい。