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紙の本
真田の忍びといったらこの二人。だけど…
2003/09/02 22:29
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投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
真田の忍びといったら、猿飛佐助と霧隠才蔵の二人。真田家に仕えたといわれる十人の豪傑、真田十勇士に名前を連ねている中でも、この二人は飛び抜けて知名度が高い。当然本書の主人公もこの二人と真田昌幸・幸村の親子。十勇士の他の者は名前がチラッとでるだけで、ほとんど相手にされていない。この扱いの差は何なのでしょう? 確かに猿飛佐助が主人公というのと由利鎌之助が主人公というのでは、売れ行きや読む気をおこさせるのには歴然たる差があることでしょう。が、それでも何度となく書かれてきた猿飛佐助や霧隠才蔵ではなく、十勇士でもいま一つマイナーな鎌之助や筧十蔵を主人公にした小説を読んでみたいなあ。なんて思うのは私だけでしょうかね。
さて本書は、関ケ原の合戦から大阪冬の陣・夏の陣までを、敗者である真田一族の視点で書かれた歴史小説です。敗者とはいえ、徳川本陣に突撃し、後に日本一の兵と賞賛された勇猛さ、家名を存続させるためのしたたかさ、それとともに忍術というよりは妖術、超能力に近い不思議な技を駆使し、八面六臂の活躍をする佐助と才蔵が、躍動感あふれる筆致で描かれています。
歴史小説好きはもちろんのこと、山田風太郎「忍法帖」シリーズのファンにもおすすめです。