ニュービジネス白書 ２０００年版 ２５歳起業論

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：日経ビジネス　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

「一流大学を卒業し一流企業に入社することが、生涯所得を高める最も無難な方法だ」。大学生たちのそんな定説が崩れ始めている。それに代わる傾向の1つが公的機関の人気だ。理由はズバリ「安定」。競争率もうなぎ登りだ。そうしたなか、もう1つの機運が高まりつつあるという。孫正義氏らの成功に触発された若者たちの間には、かつてないほどの「起業熱」が広がっているというのだ。
　本書は通商産業省の外郭団体「社団法人ニュービジネス協議会」が、起業家への指針を示すべくまとめている『ニュービジネス白書』の2000年版だ。今回は特に「若年層からの起業」に焦点を当て、20代でベンチャー企業を起こした18人の起業家たちの事業展開を紹介している。
　1993年に29歳で在宅介護サービスを行うシルバージャパンを設立したのは中林弘明氏。コンピューター会社に勤務した際のノウハウなどを生かし、インターネットによる介護関連情報の提供、介護業界初の業務ソフトの発売などを手掛けている。
　また、最終章では本場米国と比較しながら、大学のベンチャー教育、公的支援の現状を紹介する。
Copyright (c)1998-2000 Nikkei Business Publications, Inc. All Rights Reserved.