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紙の本
「死」をめぐる冒険
2001/06/18 22:23
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投稿者:呑如来 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自殺と報じられた、作家・皆木旅人の死を他殺と信じる春田大三が、生前の旅人を知る人を訪ね、彼の言動や行動から真実を探ってゆくというストーリーだが、その過程で示される作家の在り方や、「死」に関する哲学こそがメイン。
諸々の考察も大西巨人にしては読みやすく、詳細な引用と文内註の多さは、まるで歴史読本のようでもある。党派的な暗さもさほど感じられず、会話文と主題は大江健三郎の『燃えあがる緑の木』などに似ている。こういう文体と雰囲気が好きな私にとっては快い小説だった。