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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.5 3件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2000.3
  • 出版社: 朝日新聞社
  • サイズ:20cm/309p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-02-257458-5

紙の本

百年の預言 上

著者 高樹 のぶ子 (著)

迫り来る東欧革命。ウィーン駐在の日本人外交官は情熱の女性バイオリニストと出会った。百年前の楽譜に秘められた謎。時空をこえた預言は成就されるのか。『朝日新聞』朝刊連載小説の...

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百年の預言 上

税込 1,540 14pt

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商品説明

迫り来る東欧革命。ウィーン駐在の日本人外交官は情熱の女性バイオリニストと出会った。百年前の楽譜に秘められた謎。時空をこえた預言は成就されるのか。『朝日新聞』朝刊連載小説の単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

高樹 のぶ子

略歴
〈高樹のぶ子〉1946年山口県生まれ。東京女子大学短期大学部卒業。80年「その細き道」でデビュー。84年「光抱く友よ」で第90回芥川賞受賞。著書に「霧の子午線」「透光の樹」など。

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みんなのレビュー3件

みんなの評価3.5

評価内訳

  • 星 5 (1件)
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  • 星 1 (0件)

紙の本

恋多き女性バイオニリストと翳のある外交官の屈折した性愛。東欧民主化革命前夜に出逢い、ルーマニア人の魂の曲に秘められた謎に翻弄されたふたりの「生と死」を奏でた力作。

2001/05/13 17:48

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『遥かなる望郷のバラード』というルーマニアの作曲家ポルムベスクの正伝を、敬愛する編集長ヤスケン様が最近紹介していた。
 バイオリニスト天満敦子が十八番にする「望郷のバラード」は、朝日新聞紙上に連載された、この高樹のぶ子さんの小説の重要なモチーフに取り上げられたことがきっかけで、たくさんのクラシック・ファンをとりこにしたが、日本に紹介されるまでに、実にドラマチックな運命を辿った名曲である。

 幼いころからバイオリンの英才教育を受けて、音楽家としての道ではなく外交畑を選択した岡田さんという外交官が、1970年代にドイツを旅行中、チャウシェスク政権下のルーマニアから逃れて漂泊するバイオリニストの演奏に感銘を受ける。のちに彼と再会したとき、その演奏曲の楽譜をもらいうけることになる。それが秘曲<バラーダ>で、漂泊のバイオリニストは、外交官の岡田氏に、その曲を弾くにふさわしいバイオリニストを見つけて日本で演奏してくれると嬉しいと告げられるのである。

 このドラマチックな事実をもとに、激動のルーマニアの政権交代を背景として、ポルムベスクの秘曲に暗号というミステリーを配し、数奇な運命にあやつられる男や女たちの愛と生、死を意欲的に小説に描き出したのが本作である。

 高樹のぶ子さんの小説と言えば、どきどきして照れくさくなるほどエッチな性愛の描写が一番の特徴。それが理知的でトリッキーとも言える華麗な文体で書き綴られている。
 近年では、男女の性愛の向こうに、社会的な問題や要素が色濃く俯瞰できるようになって、70年安保のころに青春時代を過ごした作家の本領、精神的基盤が大いに躍動している印象である。

 読んでいる人を欲情させてしまう官能小説以上の過激な濡れ場の描写に満ちた高樹文学も魅力的だが、上のような意味において、近年の作品はずしりとした読みごたえがあって私は好きだ。

 上巻では、情熱のバイオリニスト走馬充子が、外交官の真賀木奏とウィーンで出会う。ふたりとも金沢を故郷に持ち、充子は忘れてしまっているが、幼いときにバイオリンのレッスンで、一度東京まで一緒に往復したことがあったのだ。

 東京でルーマニアから亡命した女性画家からある頼まれごとをされていた充子は、外交官である真賀木の力を借りて、ウィーンから数十キロの村に、画家の弟のオーボエ奏者・センデスに会いに行く。
 充子はそこで、センデスの家に伝わる、ルーマニアの伝説の作曲家ポムスベルクの封印された謎の楽譜を買い取る。
 チャウシェスク政権下でエネルギー・食糧不足にあえぎ国家存亡の危機にあるルーマニア。そのルーマニアという国家の運命を左右する謎を、ポムスベルクは「百年後の愛しい羊たちへ」という秘曲の楽譜に託したのだ。

 妻の突然の自殺に遭って女性を理解できない、充子の情熱をしっかり受けとめる自信がない真賀木であったが、生と死の狭間で国家のために激しく生きるセンデクたちに頼られ、謎の楽譜に秘められた暗号を解読することに成功する。
 複数の男女の運命、楽譜をめぐるミステリー、東欧の動きなど、下巻はどうなるのだろうと大いなる期待に胸ふくらむ。

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紙の本

日本経済新聞2000/3/5朝刊

2000/10/21 00:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:樋口 覚 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 色々な要素が重層的に組み合わされた小説である。著者が得意とする恋愛小説に音楽小説という要素が加味され、登場人物が東欧と日本の闇を激しく行き来する。
 ウィーンとブカレストと金沢の「三都物語」でもあり、東欧中で最も改革が遅れたルーマニアに焦点を当てた「現代東欧史」という側面も遺憾なく発揮されている。
 ベルリンの壁が崩壊したあとの、あのチャウシェスクの独裁政治が崩壊する前夜に照準をあて、そこにうごめく群像を壮大なスケールで描き出した小説である。
 ウィーン駐在の外交官と女性バイオリニストは同じ金沢の出身で、ウィーンで会って以来、激しい恋に陥る。この帰趨をルーマニア革命の去就と同期させ、最初の逢瀬で互いに味わった性的な不全感が、この動乱を観察し、それと関わる複雑な過程において解消し、ついに完全な和合を遂げる。
 それを可能にしたのは彼らの音楽に寄せる情熱である。ポルンベスクという百年前に死んだルーマニアの作曲家バラーダの楽譜にこめられた暗号と、そのミステリー仕立ての解読作業を通じて、それが『ミオリッツァ』というルーマニアの伝統的な口承詩「百年の預言」であったというところが味噌である。
 わたしはしばしば五十年前の横光利一の絶筆『旅愁』を想起し、難解な会話ばかりしている主人公達の「花の都」パリでの言動と貞淑さに比し、時差を感じさせない登場人物の奔放な動きに注目した。
 この小説では、「音楽」は大衆の革命的な狼煙の暗号であり、「音の武器」である楽器は天と地、男と女を繋ぐ「婚姻」の暗喩でもある。
 無数の密告と裏切りの中を生き、革命の表と裏を生きる亡命者達が、一見華やかにみえるこの小説の脇をしっかりと固めている。本書にはエリアーデ、ブランクーシの名が出てくるが、「バルカンのパスカル」E・M・シオランも故国ルーマニアを追われた亡命者であった。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000

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2016/04/22 09:46

投稿元:ブクログ

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