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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2000.2
  • 出版社: 新風舎
  • サイズ:19cm/100p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-7974-1168-6

紙の本

ゴダールの文法

著者 小松 祐夫 (著)

映像の美しさや、ジャン=ポール・ベルモンドの格好良さに騙されてはいけない。重要な部分はストーリーの外にあるのだ。外国語を研究する努力をもって「気狂いピエロ」を読み解いたゴ...

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ゴダールの文法

税込 1,320 12pt

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商品説明

映像の美しさや、ジャン=ポール・ベルモンドの格好良さに騙されてはいけない。重要な部分はストーリーの外にあるのだ。外国語を研究する努力をもって「気狂いピエロ」を読み解いたゴダール入門。【「TRC MARC」の商品解説】

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紙の本

ゴダールの文法?

2001/07/30 15:11

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:a.w. - この投稿者のレビュー一覧を見る

 破壊、創造、感情、政治、色、戦争、詩、死、ヌーベルバーグはヌーベルモンドだった。ゴダールは言った「映画とは音楽が組み立てられるように組み立てられた絵画だ」と。彼らは追った、さまざまなカットで感情の詩的変遷を。しかし、それは時にあまりに巧妙に組み立てられ、あたかも未解決な芸術であるように思われた。しかし、その美しさの理由は短時間に語り尽くせない激しい主張だった。この本は、難解といわれるゴダール作品の真意をつかもうと、「気狂いピエロ」をとりあげて、作者がその映像の理由を追う。ところどころ、これは本当にそうだろうかと考えざるを得ない箇所があったが、それは個人の感性の違いとして見逃すことにすると、ああ、あの映像の導入はそういう背景があったのかと新たな発見もでき、興味深かった。
 しかし、ゴダール作品が分からないという人に、これを読めと薦めることはできない。なぜなら、ゴダールの作品というのは、観ることのできる人にとっては(特に気狂いピエロは)一度みたら表現できぬ感動を覚えるものだし、わからないから理解するというものでもない。分からないという人は、まず自分の好きな種類の映画をたくさん観てからの話だろう。この本はゴダール作品の好きな人間がほんの少しの参考に目を通す種類のものと思われる。

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