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商品説明
悲観するな金融マン諸君。日本で解決できない課題の多くは世界の大多数の金融機関にとっても未解決である。長年金融実務に携わった経験をもとに、多様で革新的な最新金融技術の実際と将来像を熱く語る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
大野 克人
- 略歴
- 〈大野克人〉東京大学経済学部卒業。興銀第一フィナンシャルテクノロジー(株)社長。著書に「金融常識革命」がある。
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紙の本
難しい問題だ
2018/07/06 17:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごまたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
平成28年清明、武蔵野市立中央図書館にて読破。エドガーや市場に勝つことを目的としていることなど分かりやすいため良かったです。
紙の本
「米国流」の限界と問題点を探り,日本流の金融技術と金融機関のあり方を考える
2000/10/13 00:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブックレビュー社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
デリバティブ理論やリスク管理に代表される「金融技術」は,80年代から90年代にかけて米国の金融業界で実用化された。金融の自由化の流れの中で,この分野に関する日本の「遅れ」が取りざたされている。しかし,本書の筆者は金融マンとしての豊富な経験から,「日本は遅れていない」と断言する。
その理由として,筆者は3つの視点を提示している。個々の金融技術を検証していくと,顧客サービスの観点から見て米国型には乱暴な手法が少なくない。その意味では日本の技術の方が進んでいる分野もあるというのが第1の理由。2番目の理由として,たとえ技術的な側面が遅れていたとしても,場面ごとの判断が的確であればサービスの水準は低いものにはならないという視点を挙げている。また,金融技術の拠り所は,各国の経済体制の歴史や観光に依存しており,どの金融技術をどの程度採用するかは,それぞれの経済圏で相違して当然であるという思想が,第3の理由だ。特に第3の視点は注目に値する。
この発想法は金融技術に関する議論にとどまらない。グローバル・スタンダードの潮流に一喜一憂する多くの日本人に対する「もっと自信を持て」というエールは,こうした時代であればこそ,あらゆる経済分野で必要な思想なのかもしれない。
(C) ブックレビュー社 2000