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商品説明
パソコン時代の夜明けには、技術の創出や起業に至る数々のドラマがあった。パソコン史に隠された日本人の活躍を、膨大なインタビューをもとに、いきいきと描く。『日本経済新聞』夕刊連載を再構成。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
関口 和一
- 略歴
- 〈関口和一〉1959年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業。日本経済新聞社産業部編集委員兼論説委員。文化庁著作権審議会専門委員。早稲田大学、明治大学非常勤講師。
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紙の本
日経パソコン2000/4/17
2000/10/26 00:22
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投稿者:土井 千鶴 - この投稿者のレビュー一覧を見る
マイクロソフトやインテルなど、世界のパソコン界をリードするのが米国の企業のせいか、パソコンの歴史となると舞台はどうしても米国になってしまう。でも、いま日本でパソコン文化が花開いているのは、米国人が宣教師よろしく日本にパソコンを布教したからではないはずだ。70年代初頭、誕生したばかりのマイクロプロセッサーに注目した若者は日本にもいたのである。
本書は、日本経済新聞で情報通信分野を担当する編集委員兼論説委員の著者が、そんな日本の意外に知られていないパソコン史をまとめた渾身のノンフィクションだ。
本書には、現アスキー取締役の西和彦氏や現マイクロソフト会長の古川享氏など、四半世紀前にマイコンに魅せられて起業した若者たちや、企業の中で信念を貫き通した人たちなど、日本のパソコン文化の発展に関わりの深い100人以上の人々が登場する。みなパソコンの可能性を信じて、さまざまな取り組みをしてきた人たちばかりである。本書はそんな彼らの功績を讃えるものであるが、起業を目指す人には参考にもなり、励みにもなるだろう。また、NEC、富士通、ソニーなど、日本を代表するメーカーの攻防史としても楽しめるものとなっている。
さらに、漢字が書けなくなったと非難されることが多いワープロだが、実は漢字の存続に役立ったという話や、3.5インチフロッピーディスクの規格が日本発のものだったことなど、興味深い話が随所に登場。日本の技術は、世界のパソコン史にも大きな影響を与えていたこともよく分かる。読み応えのある一冊だ。
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