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紙の本
お人よし。
2002/05/31 21:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kaede - この投稿者のレビュー一覧を見る
真面目で元風紀委員長としての威厳たっぷりの後藤は、男同士の恋愛が当たり前のように繰り広げられている皇林学院において、完全否定的ではないものの、何故?という疑問の残る派だった。
だが、どうやら本人に自覚はないものの、周囲からはしっかりそういった対象で見られていながらも、高嶺の花扱いらしく、まるで本人は気づかないばかりか、本人は風紀委員として、注意を繰り返す存在として疎まれている方だろうとさえ思っている始末。
なのに頼まれれば嫌と言えず、引退しているはずの風紀委員長としての仕事を、現風紀委員長が慣れるまでということで手伝うハメになってしまうばかりか、そのことでクラスメートの歴との仲がこじれてしまう。
どちらかと言うと真面目な元風紀委員長とは正反対の、風紀委員から目を付けられる側で有名な歴との関係は、友達というにも微妙な、歴が何故か後藤に懐いていたという感じ。
その歴に、あからさまに避けられるようになってしまえば、別に後藤の方からも歩み寄る気持ちはない、はずなのに、何故か歴が他の人間と親しくしているのを見ると複雑な感情を抱いてしまうことを徐々に自覚していく。
人がよくて先生の頼みなどを断れないところのある後藤はおもしろかったし、軽そうに見えて、最後に明かされるすごく健気な歴はせつなくてよかった。
ボーイズラブの学園モノらしさが存分に味わえる作品。