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紙の本
垂里冴子のお見合いと推理 (講談社ノベルス)
著者 山口 雅也 (著)
縁談が持ち込まれる度に、事件が発生する奇妙な宿命の下に生まれた薄幸の名探偵、垂里冴子。華麗なる推理で事件の謎は見事に解決するが、お見合いの方は成功しない。集英社96年刊の...
垂里冴子のお見合いと推理 (講談社ノベルス)
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商品説明
縁談が持ち込まれる度に、事件が発生する奇妙な宿命の下に生まれた薄幸の名探偵、垂里冴子。華麗なる推理で事件の謎は見事に解決するが、お見合いの方は成功しない。集英社96年刊の再刊。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
山口 雅也
- 略歴
- 〈山口雅也〉1954年神奈川県生まれ。作家。評論家。著書に「ミステリーズ」「キッド・ピストルズの慢心」ほか。
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紙の本
肩の力を抜いたほうが、剛速球を投げやすい
2001/03/07 18:23
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投稿者:竹井庭水 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネーミングがサザエさん状態です。垂理家の人々は冴子、空美(←推理めっぽうダメ)、京一、好江、一路。あげく見合いを持ってくる伯母さんの名が人見合子(ひとみあいこ)という徹底ぶり。
春夏秋冬の4章からなる短編集。『生ける屍の死』などド本格を突いてくる山口雅也だけど、事件そのものは今回は非常にあっさり目。薄い根拠で想像通りのところに落ちてくる。ではどこが売りかというと、やはり垂理家の人々&叔母のキャラ造形になってくる。
冴子さんを筆頭に、ドタバタの妹、心配性の母、フォローの弟、そして「お見合い界の孤高のハンター」こと人見叔母さん。キッドピストルズやトウキョー・サムなど異色の人物造形に長ける作者が、フツーのニッポンの家族を書いたらこんなに楽しくなりました、といった感じ。作者が楽しんで書いているなぁ、という空気がわかる作品でした。
(初出:いのミス)