「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
来るべき「初期デジタル新世界」。いまだ見えぬその全貌を確かめるべく、書斎の巨人・荒俣宏が「生体実験台」を志願。危険と快楽の香り漂う迷宮へ旅立った。『日経パソコン』連載をもとに再構成。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
荒俣 宏
- 略歴
- 〈荒俣宏〉1947年東京都生まれ。慶応義塾大学法学部卒業。作家。幻想文学、博物学、風水など著作は多岐にわたる。「帝都物語」で第8回日本SF大賞受賞。他の著書に「どおまん・せいまん奇談」など。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
日経パソコン2000/5/29
2000/10/26 00:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:土井 千鶴 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつの間にかインフラも金融も、レジャーも医療も、デジタル抜きには考えられなくなっている。好むと好まざるとにかかわらず巻き込まれてしまうのがデジタルの世界だ。
本書は、1998年から99年にかけて「日経パソコン」誌上で連載された同名シリーズに加筆し、再構成したもの。21世紀を迎えるにあたり、著者は97年からの3年間を「未来のための実験生活」に設定。インターネット通販、電子マネー、最新技術などデジタルなものを体験し、分からないことがあれば関係者に取材もし、探求していく。筆者の実感に触れることで、読者もデジタルの世界への関心がますます高まることだろう。
しかし、2000年になり、当初の思惑が大きく外れたことを著者は知る。既にデジタル本番生活に突入してしまったからだ。デジタルの進化は著者にも予測できないほど、急速なものだったのである。
その原因のひとつは「大脳」にあるようだ。本書で気づかされたのは、デジタルとは大脳の世界のことだったという点だ。大脳にはリアルとバーチャルの区別がつかない。だからこそ、実体がないゆえに果てしないその欲望に応えられるデジタルが発展し続ける。
しかし、突き進んだ先の恐怖もある。このままいくと世界はどうなるのだろうか。その点について著者は「いずれパラダイムの揺り戻しが襲って、思想や人格といった生身かつ等身大の人間力が恋しくなる時期も来るに違いない」という。人間というのは経験してみないと次へは進めないものなのだ。でも、それもデジタルがバーチャルで経験させてくれたりして。
Copyright (c)1998-2000 Nikkei Business Publications, Inc. All Rights Reserved.