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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2000.4
- 出版社: フレーベル館
- サイズ:20cm/265p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-577-70182-0
紙の本
悩ましき買物
著者 赤瀬川 原平 (著)
「金さえあれば解決する」んじゃ買物はつまらない。買物には必要性が必要だ。だが必要がなくても人は買物を必要とする。物を愛し趣味を哲学する日常の芸術家・赤瀬川原平の楽しい買い...
悩ましき買物
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商品説明
「金さえあれば解決する」んじゃ買物はつまらない。買物には必要性が必要だ。だが必要がなくても人は買物を必要とする。物を愛し趣味を哲学する日常の芸術家・赤瀬川原平の楽しい買い物思想。『シグネチャー』連載をまとめる。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
赤瀬川 原平
- 略歴
- 〈赤瀬川原平〉1937年神奈川県生まれ。武蔵野美術学校中退。画家、作家。路上観察学会結成。尾辻克彦として「父が消えた」により第84回芥川賞を受賞。ほかの著書に「老人力」「奥の横道」など多数。
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紙の本
買物って楽しいものだ! マル老入りマフラーなど
2009/02/25 09:30
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「宮武外骨、3D写真、中古カメラ、新明解国語辞典、老人力…さまざまなブームの火付け役である。」
著者紹介のところに、こんなふうに書いてあった。
そうか~老人力も原平さんだったのか~。
知れば知るほど、魅力的な原平さん。
先日のこと、古本屋さんで原平さんが書かれた宮武外骨の本を見つけて小躍りした。
なにしろ、図書館で借りたその本はカバーすらかかっていなかったのに、
古本屋さんの棚に並んでいたそれは、カバーはもちろんのこと帯までつけていたからだ。
外骨さんの本はまた今度じっくりとご紹介するとして、
今回は原平さん、買物の巻、である。
買物は買物でも、悩ましき買物だからな~。
なにが出てくるかとても楽しみと思いつつ、読み始めた。
腕時計、ナイフ、万年筆、バッグ、カメラ、靴、写真集…。
紹介されているのに、バックが多いな~というのが実感。
地味なお洒落なバッグ、
婦人物の店で買ったバッグ、
ヨレっとした男物バッグ、
そしてブランドものの地味なバッグ。
バッグを買うのは難しいと言う原平さん、ちゃんと買ったものでも多少の後悔が出ると思っていたものの、「一つのバッグに多くを望みすぎるからいけない」と悟られたそうなんです。
言われてみれば、その通り。
バッグ選びも楽しくなるというものです。
ずらりずらずらと数々の品々が紹介された中、私が一番に飛びついたのは
「マル老入りのマフラー」。
さすが老人力の原平さん、なさることが違います。
なんでも「老人力」のブレイクを仲間と一緒に祝勝会で祝おうということになり、そこで原平さんが用意した仲間へのお礼の品、これがマル老入りのマフラーなのだそうです。マル老マークは特注で入れていただくのです。なにしろ「老人力」のお祝いですからね。
もともと「老人力」という言葉は路上観察学会から生まれたもので、そのお仲間なくしては、誕生しなかったという秘話があるのだそう。実にいい話でです。
その路上観察学会なるもの、まだお仲間を募集中であるのなら、ぜひとも入れていただきたいとチラと思いました。
さてさて、このマル老入りマフラー、色もお仲間の一人一人の顔を思い浮かべながら選ばれたそうで、そんなところも聞けば嬉しくなってにんまり。
で、値段はといえば、ビキューナという子鹿みたいな動物の毛のものが一本3万円、スコットランドのカシミアでアザミのマーク入りが一本2万5000円(同じ種類で揃えたかったが、数が揃わなかったらしい)。
マル老のネーム入れが一つ300円で、合計七本でしめて19万7000円なり!
良い買物をされたなぁ~としみじみ私も嬉しくなりました。
お仲間がマフラーを揃ってされている写真が見えるようです。
買物って楽しいものだ、それがいくつも感じられる原平さんの本でした。