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商品説明
身近なコミュニティ活動、人との出会い、インターネットが生み出すパワー、ボランティアとビジネスのはざまで…元会社員が始めたNPO「フュージョン長池」の試行錯誤の全容をありのままに記す。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
富永 一夫
- 略歴
- 〈富永一夫〉1952年広島県生まれ。専修大学卒業。日本テトラパック勤務を経て、99年、特定非営利活動法人「NPOフュージョン長池」初代理事長に就任。
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紙の本
NPOってなに?
2002/02/12 23:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よしたか - この投稿者のレビュー一覧を見る
「NPO」という言葉は、新聞でよく見かけるようになったけど、いまいち実体がわかりにくい。どうもボランティアの「親玉」みたいなもんらしい、というぐらいの認識しかなかった。じっさい、NPOはボランティア団体を会社組織に近づけるようなものだけど、利益を目的としない、という点が大きく異なる。
本書は、かっては「新しい人工都市」だったけれど、今は高齢化が進む一方の「多摩ニュータウン」というコミュニティから、NPO(特定非営利活動法人)が誕生するまで、が書かれている。
この団体がここまで注目されたのは、高齢化イコールお年寄りが多い、はずなのに、インターネットを交流のインフラにしていたことだろう。それと、宮崎監督のアニメとして有名な「平成狸合戦ぽんぽこ」をシンボルにしたのも、話題性があった。しかし、そればかりが注目されたのは、著者にとっては不本意なことだったかもしれない。
読んでいて感心するのは、この著者のフットワークがとても軽いことだ。この人だ、と思うと、まず会いに行っている。けっきょくは人間。そして出会い。それは、NPOでも、ボランティアでも、インターネットでも変わらない。それが、なにより著者が一番強調したかったことだろう。
NPOというと、まず人材育成、そのための研修、と言われるけれど、「人材は出てくるもの、発見されるもの」という著者の言葉には、現場の人間がもつ説得力がある。じっさい、「当たって砕けろ」方式で試行錯誤を繰り返しているうちに、ここまでになったのだ。
「官から民へ」といわれるように、これからは、役所や役人をできるだけ少なくする方向へ世の中は進んでいくようだ。けれども、採算がとれないものについては、民営化できないものも出てくるだろう。それを埋めるのがNPOだ。そして、そのNPOの主力となるのが、定年退職した「お年より(と言っていいのかどうか)」たちだ。NPOは、民間、行政に続く「第三の存在」になっていくだろう。
さらに、このNPO「ぽんぽこ」は、たんなるボランティアだけでなく、多くの現代的なキーワードが関連してくる。SOHO(スモール・オフィス、ホーム・オフィス)。インターネットによる地元交流。コミュニティ・ビジネス。市民ベンチャー。社会企業家。エコロジーへの取り組み。生涯学習。新住民と旧住民との交流。などなど。
会社を定年退職した人や、地元で何かやりたい、と思ってる人にはオススメだ。
紙の本
2000/5/9
2000/10/21 00:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日経流通新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
外資系のバリバリ営業マンがコミュニティー活動に目覚めた。それも義憤から……。高い住宅ローンを抱え、家庭もそっちのけで滅私奉公するサラリーマンが多く住まうベッドタウン。家に帰ればバタンキュー。ローンを返し終わったら、余生を楽しむ気力はとっくにうせている。
こんな地域に愛着がわくか。コミュニティーも子供もちゃんと育つのか。この自問から出た結論がNPO(非営利組織)法人を作り、コミュニティーを活性化させようという「無謀な試み」。友達のだれもが「やめとけ」と言うからなおさらムキになる。そんな元営業マンが「みんな仲良くポンポコポンポコ」とはやし立てながら、インターネットを利用して巧みにNPO法人を設立するまでの楽しい奮戦記。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000