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- カテゴリ:大学生・院生
- 発行年月:2000.5
- 出版社: 東洋経済新報社
- サイズ:22cm/381p
- 利用対象:大学生・院生
- ISBN:4-492-81296-2
- 国内送料無料
紙の本
企業経済学 (プログレッシブ経済学シリーズ)
著者 小田切 宏之 (著),猪木 武徳 (編集委員),岩田 規久男 (編集委員),堀内 昭義 (編集委員)
企業はなぜ存在するのか、どのように行動するのか、どのように組織されているのか−経済学的に解明し、日本企業を語る上で不可欠な経済学的思考を養い、企業の行動と組織の理論を体系...
企業経済学 (プログレッシブ経済学シリーズ)
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商品説明
企業はなぜ存在するのか、どのように行動するのか、どのように組織されているのか−経済学的に解明し、日本企業を語る上で不可欠な経済学的思考を養い、企業の行動と組織の理論を体系的に学ぶ。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
2000/6/4朝刊
2000/10/21 00:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
企業の行動や組織などを主題にした経済学の教科書である。ならば、こういう書名がもっとありふれていてもよさそうなのだが、「産業組織論」「企業論」「経営学」などはあっても、不思議なことに「企業経済学」というのはほとんどない。初出といって良いだろう。
ということは従来の日本で議論されてきた企業をめぐる教科書とは違うということだ。具体的には、米国のビジネススクールで標準となっている最新の企業の経済学を日本の読者になじむように工夫して示している。
数年前までなら米国流の理論を持ち出すと、株式会社の議論ひとつを取ってみても、日本企業の行動原理は違うという見方が優勢であり、教科書と産業界の現実との落差が気になった。
ところが、日本企業が米国流に大きく経営のかじを切り替えているので、市場主義に立脚した原理的な議論の土俵に乗るようになった。コーポレート・ガバナンスの問題、日本的雇用慣行の意義と限界、さらには企業の組織再編など、日本企業が現在抱えている問題を、基礎的な理論を背景にして改めて考え直す手がかりともなる。本書で言えば、第五章「新しい企業理論」、第七—九章「技術革新と企業戦略」「垂直統合」「多角化と合併」、第十一章「内部労働システム」などである。
教科書という制約からカバーしている範囲は広範である。その割には叙述に深みがあり、目配りが効いたトピックの選択になっている。このような本が出てきたこと自体、日本企業の変化のあかしともいえる。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000