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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2000.5
  • 出版社: 東洋書店
  • サイズ:20cm/196p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-88595-268-9

紙の本

和算を教え歩いた男 (日本人と数)

著者 佐藤 健一 (著)

日本人の高水準の数学には、当然のことながら江戸時代の数学「和算」がその根底にある。和算を教え歩いた山口和の足取りを参考に、人々が普通の生活の中で実際に使っていた数学を、趣...

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和算を教え歩いた男 (日本人と数)

税込 1,870 17pt

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商品説明

日本人の高水準の数学には、当然のことながら江戸時代の数学「和算」がその根底にある。和算を教え歩いた山口和の足取りを参考に、人々が普通の生活の中で実際に使っていた数学を、趣味として楽しまれた数学を紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

佐藤 健一

略歴
〈佐藤健一〉1938年満州生まれ。東京理科大学卒業。現在、国士舘大学等の非常勤講師。日本数学史学会会長。著書に「江戸のミリオンセラー『塵劫記』の魅力」など。

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紙の本

日本人の高水準の数学には、江戸時代の数学、和算がその根底にあるとは万人の認めるところである。

2000/08/21 21:15

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投稿者:石堂淑朗 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 理系の大学一年生が分数の割り算が出来ないという凡そ信じ難い事実をNHK TVが報じて話題になった。文部省のゆとり教育なる方針が、自然科学世界での言語とも言うべき数学の未修者が、理系の、それも物理学科などに入学できるという愚劣な選択制等を作った結果であるとしか言い様がない。パソコンの普及が中高生の数字に対する基礎的感性を劣化させたのに対し、水が低きに流れる如くに追随したのが主たる理由かと思われる。小学生に英語を教える一方で、英語の筆記体の読み書きが出来ない高校生を増やしたり、今や日本の教育制度は崩壊寸前の惨状を呈している。

 若い世代の頭脳は水も肥料も切れてカサカサになった畑の土壌さながらである。しかるに日本の指導者たちは口を開けば一様に、死んでしまった畑の土壌の上とは露知らずIT革命の種を蒔け蒔けと、それこそ馬鹿のひとつ覚えを繰り返すのである。彼らのせっかちな合唱を聞いていると、明治時代、日本の余りにもせっかちな改革に危機を感じた漱石が、『三四郎』で作中人物に言わせた言葉「この侭では日本は滅びるね」が耳元で聞こえてくるのである。そして私は心の中で漱石さん、残念ながら予言は的中しましたよと呟くのである。かくして本書は著者の意図如何に拘らず滅んでしまった日本への鎮魂の書と化してしまったのである。

 イマドキ大学生の知的劣化の契機は根本的には6・3・3・4制度に由来する。特に前半の6・3の義務教育過程で既に落ち零れた連中が低ランクの大学に無試験同様に入ってくるようになって激しくなったと思しい。アメリカ占領軍は日本の大学生の数学のレベルの高さに畏怖、旧敵国が再び立つこと能わざるべく、自国並みにレベルダウンさせる為に旧制度を廃止して現行の6・3・3・4制を強いた。筆者は偶々この切り替え時に旧制中学から新制高校に進学したが、新制度のカリキュラム、特に数学の程度の低さに辟易、二年生の夏で中途退学、結局、大学進学には大検制度を利用せざるを得なかったのである。更に遡れば旧制のハイレベルなカリキュラムは大正、明治の先人の苦労の結果であるが、それとていきなりヨーロッパ並みにアラビア数字の世界に入れたのではない。江戸時代の数学、つまり和算の底力が物を言ったのであり、本書はその和算の世界に材を得て書かれた啓蒙の書である。確かに急ぎ過ぎたが、明治に入っていきなりアジア諸国の中で唯一の先進国として列強に伍して譲らなかったのは、江戸時代に蓄積された数学の力があったからである。

 各藩には藩校と呼ばれる藩士子弟の養成学校があり、これに準じて一般庶民の為には寺子屋があった。読み書き算盤を教える寺子屋は幕末には全国で二万件を下らなかったそうである。所謂識字率の高さは当時既に世界的水準にあり、算盤で会得した加減乗除の力が高等数学の世界に飛躍するに時間は掛からなかった。

 それが分数の割り算も出来ない大学生!今や何もかも昔話となったのは寂しさの極致である。私は本書をひもときながら無念の念に駆られて落涙を禁じえなかった。 (bk1ブックナビゲーター:石堂淑朗/脚本家 2000.08.21)

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