紙の本
小説っぽさ
2007/12/26 00:54
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト館 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いい意味でもわるい意味でも、
非常に小説くさい、小説っぽい小説だとおもう。
自殺志願者が集まるホームページを介して知り合った女性が、
遺書を集中して書くために主人公は部屋を提供する。
小説の中にいそうな人物が、
小説の中でしそうなことをしている、
という感じがする。
わかりやすいといえばわかりやすいんですけど。
見慣れたパターンという感じが否めないかな。
文庫の裏に
「人生の夏休みに見つけた期限付きの恋。
まぶしく輝く彼女は僕の腕をすり抜けていくのか?
書き下ろしラブストーリー」
という紹介文がついてます。
・・・少なくともこんなトレンディドラマみたいな内容ではないと思う。
売りたきゃラブストーリーにしとけばいい、
という感じがみえみえの紹介文だと思います。
わたしがよんだところ、
単純なラブストーリーではないし、
それを中心においた話ではなかった。
私は、一番文句をつけるなら、
この安っぽい宣伝文だと思います。
内容は自殺を扱っているわりに読みあたり軽め。
1時間以内に読めそう。
電車の中で読むのにはちょうどいい感じがする。
紙の本
リセット
2001/12/26 00:24
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投稿者:すいか - この投稿者のレビュー一覧を見る
自殺志願者が集まるホームページで偶然昔の恋人の名前をみつけた「僕」。実際会ってみたら、全くの別人だった。彼女は今、長い「遺書」を書いているという。それを書きおえたら自殺するという。「僕」の部屋を彼女の執筆に貸すことにしたが、実際、彼女の本名も知らない。
実際にそんなホームページがあって、そこにはきっと数多い自殺志願者がいるのだろう。現実にこの小説のような事が起こっているのかもしれないと、ふと思った。
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現代社会の小さな片隅に起こった出来事。人はいつでもリセットボタンを押せると改めて考えさせられました ラストに期待したんだけどなあ。。
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始めのほうおもしろそうだなって思って読んだけど・・・あんまり引き込まれなかった。自分にゎない世界観だったからかな?
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こないだ芥川賞とったばかりの作家さん。ノミネートは何回かされてたけれど、読むのはこれが初めてです。自殺したい少女と、彼女の自殺を止めたい少年。本人達は「若いときの無鉄砲さ」なんていうけれど、彼らだってまだ20代前半。なのに先の人生に楽しみ、有意義さを見出せず、絶望すらしていない。そして彼らの周りにいる自殺する人、自殺した人、自殺を嫌う人、肯定する人。なんだか全てに現実味が無くて、特に感動することも深く考えさせられるということはないです。でも好きな人が自殺するといった時、自分ならどうするだろうとぼんやりと思いました。止めるでしょうか。それが本人の希望なら、と諦めるでしょうか。今はすごく迷います。自分なりの考え方をもって行動できる登場人物たちの「若さ」が羨ましい。
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せつない。ハリネズミさんとミサの複雑な愛情(?)自殺を望む彼女なのに、ミサがせつなくて。読み返したくなったなぁ。
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友達に借りました。はっきりゆうと私の好みの小説ではないです。
あらすじは省きますが、これは読んだ最初は主人公が自殺という人生のリセットを図るのかと思ったら、リセットをする相手に対しての話でした。よくよく考えると最終的には二人の萩原ミサからもリセット(?)というか乗り越えられたというか・・・乗り越えられなかった、二人1971という存在との比較も面白いと思います。てゆうか心がもやもやします。最後はちょっとだけさみしい。恋愛小説といっていいものなのかこれは・・と思えるほど深い作品です。
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主人公僕はインターネットで昔の彼女と全く同じ
名前、「萩原ミサ」と出会う。
彼女は自殺志願者で、遺書を書いている最中だという。
彼女に協力することにした僕。それはやがて好意に変わり・・・。
短いし平易な文章でサクサク読める。
その手軽さが、この作品自体を象徴しているよう。
なんだかリアリティに欠ける。無色透明な世界。
登場人物に色を感じられない。
特に主人公僕。正直イライラしたわー。
どうも腑抜けた覇気のない面ばかり見えて。
だけど後半、感情で動くようになって、やっと
人間臭くなったね。そっちの方が私は好き。
特に最後の章の僕は、爽やかで健康的にさえ見えた。
再生という点では、うまく書かれているのかもしれない。
唯一、色を感じられたのが1971の女の子。
彼女がひどく正常で理解の範疇にいる様に思えた。
少なくとも、生きてるなって思えた。
そんなに今の世の中は生き難いんだろうか。
他人の心は理解できないからわからないけれど、
そんなに痛々しいものだと思いたくない。
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あらすじを読んで気になったから読んだけど・・・
微妙だった・・・。
自殺について書いてて話が重たいけど、
作品的には軽い気がする。
要するに、私的には余り心に残らなかった。
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伝えたいことが分かる本。あらためて生きることについて、考えさせられたカンジ。そして話自体もインターネット関係で新鮮だったし、ラストもすごかった。スリルがあって、読み手を引き込む力がある。
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テーマがテーマなんですが、説教くさくなくて良かったです。こういうのを無理して書いてる感も無かったですし、逆に伝わる感じがしました。
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○くらーーーい。でも「恋愛小説」と題されているからまだ納得だけど、でもとても微妙。気になるし。残ったものはどう生きるのか。死ぬことってそんなに簡単?
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「ミカ!」「ミカ×ミカ!」がさわやかで面白かったので、別の作品も…と思って手にとってみたのですが、とんだ欝小説でした。若さをもてあましていた頃に読めばもっと感じることも多かったと思います。主人公、ヒロイン、1971の代理の気持ちのそれぞれが全くわからないでもありませんが、どうにも淋しい話に過ぎますね…。
ちなみに、作品そのものについてではありませんが…。帯のコピーをここの画像で初めて確認しましたが、驚くほど悪趣味ですね。
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死ぬとかつながるとかってこれだけのことなのか もったいない 面白くない 死ぬことは
おおげさなことではないけれど 大きなことではあるし ほんの存在感じたいの軽さになって
ライトライトライト こころはそんなにシンプルで都合がいいのかわからんけど
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自殺志願者の彼女を見守る主人公のお話。闇雲に「自殺はよくない」って言うのじゃなくて、彼女の自殺したい心まるごと全てを受け入れようとする主人公に好感が持てた。