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- カテゴリ:小学生
- 発行年月:1962.6
- 出版社: 岩波書店
- サイズ:21cm/182p
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-00-115058-1
紙の本
動物会議 (ケストナー少年文学全集)
【産経児童出版文化賞(第10回)】【アンデルセン賞(2011年)】【国際アンデルセン賞(1960年)】【「TRC MARC」の商品解説】
動物会議 (ケストナー少年文学全集)
紙の本 |
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- 税込価格:15,752円(143pt)
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紙の本
大人社会の風刺は未だに効力を失わず
2001/08/20 06:41
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:呑如来 - この投稿者のレビュー一覧を見る
さすがケストナー、というべき作品で、戦争、紛争、革命をやめようとしない大人ヘの激しい風刺になっています。会議ばかりしていて戦争の犠牲となる子供たちに思いを向けようとしない政府の役人たちに業を煮やしたゾウのオスカールが、世界中の動物たちに招集をかけて動物ビルで動物会議を開くことにするのですが、その目的が「こどもたちを守るため」であるのは素晴らしい視点としか言いようがありません。しかもその会議がケープタウンで開かれる大統領会議と同じ日に始まるようにしたところなどもうまい。
いろいろなどたばたがあった後、ようやく動物たちが人間たちに提案した条約が承認されるのですが、その5か条の中でも素敵なのは、
4、役所と役人と書類だんすの数は、どうしても必要な最小限度にへらされる。役所は、人間のためにあるのであって、その逆ではない。
5、今後いちばんよい待遇をうける役人は、教育者とする。
の2つではないでしょうか。