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「次に文字があった。文字は神とともにあり、文字は神であった。」がすべて。非常に濃い中身。読み物として面白いかどうかは別として、新たな視点を提供してくれた点で、「4」の評価にあたいする。
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白川さんの漢字論というか、漢字に対する熱情というか、力というか凄すぎる。漢字の見方がぐっと変わった。
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記念すべき1冊目は私が最も尊敬している学者、白川静先生の著作から。白川先生は甲骨文字や金文の字形を丹念に整理・分類し、その形と古代中国人の思惟構造とを突き合わせ、いわゆる「白川漢字学」を大成されました。この本はその「白川漢字学」の入門書です。古代中国の人は神を畏れ、神に祈り、神の言葉を残すために漢字を創造しました。したがって当時作られた漢字一つ一つには神の言葉を伝える役割があり、そのために字形には彼らの考え方や行動が表れているのです。そんな字形と思惟構造との関連性を具体的に分かりやすく書いており、漢字をより深く知りたいと思っている方へ是非お勧めしたい本です。
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内容(「BOOK」データベースより)
日本語の表記にとって漢字は不可欠の文字である。にもかかわらず、文字としての漢字がどのようにして生まれ、本来どのような意味を持つものであったかを知る人は少ない。中国古代人の生活や文化を背景に、甲骨文や金文、および漢字が形づくられるまでの過程をたずね、文字の生い立ちとその意味を興味深く述べる。
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漢字が表意文字であった頃からの説明をていねいに書いている……大変興味深く面白いのだが、読了を諦める。
いつか海外旅行に行く時にでも持っていきたい。たぶん一度読んだあとでもまた楽しめるだろう。
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登録忘れ。
やっぱり白川さん本人の文章は難しいように感じる。最近白鶴美術館の中国古美術の漢字刻印に白川さんの想いを。
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[ 内容 ]
日本語の表記にとって漢字は不可欠の文字である。
にもかかわらず、文字としての漢字がどのようにして生まれ、本来どのような意味を持つものであったかを知る人は少ない。
中国古代人の生活や文化を背景に、甲骨文や金文、および漢字が形づくられるまでの過程をたずね、文字の生い立ちとその意味を興味深く述べる。
[ 目次 ]
1 象形文字の論理
2 神話と呪術
3 神聖王朝の構造
4 秩序の原理
5 社会と生活
6 人の一生
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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濃密である。神意、神事があって、字は固まってくるとの立場。
漢字といえば形をもじった字からなるとの見方もあるが、抽象的な心象事項にも形をあてはめており、表意文字のすぐれた機能が説明される。
他方で、意味を十分にとらえることなく継承し、意味を十分に検討することなく用いられている字が圧倒的に多い。力の弱体である。
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フォント、カリグラフィという考えができるもっともっと昔。とめ、はね、はらいなどの書体ルールすら新しすぎた時代。亀の甲羅の裏に直に刻んだ文字の生い立ちの話。
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漢字の著作が豊富な白川静の知見の一部を見ることができる新書の一つ。
漢字への興味を持ってもらうのに適した一冊。
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1 象形文字の論理
2 神話と呪術
3 神聖王朝の構造
4 秩序の原理
5 社会と生活
6 人の一生
著者:白川静(1910-2006、福井市、中国文学)
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あけましておめでとうございます。
新年最初の本は、以前から一度読みたいと思っていた白川静さんの『漢字』。
最初に言葉があり、次に文字があるという話から始まり、漢字を大切にしなければいけない気持ちにさせる本。
(1)文字は、その成立の当初においては、神とともにあり、神と交通するためのものであったからである。(p188)
(2)父は斧をもつ形である。母は、たらちねの母の姿に書かれている。(p176)
(3)戦争は呪力の戦いであり、さらに言えば、氏族の奉ずる神々の威霊の戦いであった。(p127)
白川さんは漢字が神とのやりとりを記載したものという畏れをもって分析しており、読者を敬虔なきもちにさせる。
正月にふさわしい読書をした。
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特に殷代の占い<卜>から始まる漢字の表意文字の起源。当時の人たちの生活、考えを具体的に示しており、興味深いものです。いかに殷代の人たちが神、死、生、魔などを恐れていたか、その痕跡が多くの文字に残されている。「犬」の入った文字、献、哭、器、伏・・これらがイヌを牲として捧げたことから生まれ、聖なる意味を持つ言葉であったなど、驚きでした。その他漢字の中に度々登場する「口」「彦」「皿」などの意味もやはり宗教的。しかし、やや難しいことが続き過ぎ、疲れる本ではありました。
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碩学(せきがく)が60歳で著した第一作である。その独自性ゆえ学界の重鎮たちから非難の声が上がった。白川学は異端として扱われた。
http://sessendo.blogspot.jp/2015/03/blog-post_8.html
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#「笑」の竹冠はふり乱した髪のかたち+夭は頭を傾けている姿=神託を受ける巫女がエクスタシっている字形。面白いが図版では原字が判り辛いのが難。漢字をクリックすると楷書→隷書→金文→甲骨文ってモーフィングしてくれたらいいのに。最終的には萌え属性を追加して「漢字たん」か。擬人化で白川漢字学の普及を。
#そういえば「然」はヘドラそっくり、と言ったのは永野のりこ。肉+犬+火で犬牲の意だけど、こう足してくと三体合体ロボにも見える。「炎」でガンバスター。日本が誇るスパロボ文化は、象形パーツが合体&変形する漢字の影響では?
(2009/03/19)