「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
植物と人間 生物社会のバランス (NHKブックス)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
35年もの間、人間は何をしてきたのだろう
2005/03/09 18:40
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:truckee - この投稿者のレビュー一覧を見る
初版が1970年のこの本。35年経った今年2005年に、この本は第66版を迎えたそうです。著者は横浜国立大学名誉教授の宮脇昭先生。既にここ数年で関連の本を読み、感銘を受けてはいましたが、35年も前から既に自然と人間のかかわりについて、徹底して同じ考えを持ち続けておられることに、ただひたすら驚きと敬意を感じてしまいました。
35年前に発売されたこの本の中では、人間がエゴを追求していくことで、自然環境が破壊され、人間社会に悪影響が確実に及ぼされていくことが、既に警告されています。そして、人間と植物のあるべき関係が具体的事例とともに説明されています。「地球温暖化」という言葉はまだ出てきていない時代です。まだ、誰も、そんな環境問題の存在には気も止めず、次から次へと開発を進めていた時代です。ここ10年の間で環境問題は多くの国民の関心を持つようになってきましたが、順調に解決方向に進んでいるとはなかなか言えなそうです。
35年前1人の研究者が発信したメッセージは、少しずつですが、徐々に多くの人に伝わり続けているようにも感じます。もっと多くの人がメッセージを通じて、何かに気がついてくれるといいなと思っています。文系人間の私には、専門用語は難解ですが、それでも最後まで読み終えたときに学べるものは多かったです。少しずつでも、じっくり読み進めて頂きたい一冊でした。