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- カテゴリ:一般
- 発行年月:1979
- 出版社: 早川書房
- レーベル: ハヤカワ・ミステリ文庫
- サイズ:16cm/331p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-15-070021-8
五匹の子豚 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
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紙の本
アガサ礼賛!
2003/07/23 23:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GLL - この投稿者のレビュー一覧を見る
一般的に言って、その作家の代表作以外は、大半が凡作と
したものだが、アガサに限っては、それは当てはまらない。
私などは、「アガサの全66作の長編ミステリに、一体、凡作
はあるのだろうか」とまで思っている。アガサを読み進めれ
ば読み進めるほど、アガサがミステリ界の唯一無二の圧倒
的な存在であることを実感せずにはいられないのである。
アガサの長編ミステリなら、書評の評価の内容、あるいは、
書評の有り無しにかかわらず、どんな作品でも、一応は安心
して買えるのではないだろうか。
さて、「五匹の子豚」だが、この作品は、16年前の夫殺しの
罪で、獄中で死亡した母の無実を信じる娘が、自身の結婚話
を契機に、ポアロを訪問し、再調査を依頼するところから始
まる。当時の事件の関係者5人の証言と告白の中盤を、読者
を飽きさせないアガサ特有の巧みなストーリーテリングで
繋ぎ、最後のどんでん返しに持っていく技は、まさにアガサ
の独壇場。いつもながら、「上手いなぁ」と舌を巻くしかない。
ちなみに、本書後書きには「心に残る佳作」と、控え目?な
賛辞の言葉があるが、私にとっては、佳作どころか、十分、
秀作に値する作品であったと、一言、付け加えておきたい。
紙の本
「芸術家」って
2002/07/28 11:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:霞(kasumi) - この投稿者のレビュー一覧を見る
(あらすじ)
ポアロは自分を訪ねてきたカーラ・ルマルションという若い婦人に
関心を寄せると共に、彼女の美しさに目を見張った。
彼女の依頼は、16年前に夫殺しで死刑になった母の
殺人事件の真相を解明して欲しいという事だった。
この事件の真相が明らかにならないと、幸せな結婚が出来ないという彼女。
ポアロは真摯な彼女の訴えを受けて、捜査に乗り出す。
被害者の芸術家アミアス・クレイルの生活や考え方は
かなり自分勝手なもので、本人は相手の気持ちを踏みにじっている
とは思っていないのでなおさらタチが悪い。
「芸術家」とはこんなにも身勝手なものなのだろうか?
妻子がいるというのに女の人を取っ替え引っ替えして、
しかも挙げ句の果てにその女の人とは「さようなら」をし、
何事もなかったかのように妻子のもとへ帰ってゆく。
「芸術家」とはそんな特別なものなのだろうか?
私にはそうは思えない。
一日中だらだらした生活を送っている人よりも、
毎日汗水流して一生懸命働いている人の方がよっぽど偉いと思う。
こんな「芸術家」は稀だろうけれど。
一生懸命日夜自分の作品に汗水を流している人もいるだろうから。