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骨折 (ハヤカワ・ミステリ文庫 競馬シリーズ)
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紙の本
2組の不幸な父子関係
2001/11/04 20:42
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投稿者:APRICOT - この投稿者のレビュー一覧を見る
競馬シリーズの1972年の第11作。入院した父に替わり厩舎の面倒を見る主人公と、息子に冷たい父親。騎手志望のわがまま息子と、息子のためには手段を選ばない狂信的な父親。違った意味で不幸な2組の父子関係を描いた、ミステリ仕立てのホームドラマと言うべき話。こういう話は、普通に描けばドロドロしたものになってしまう。だが本書では、キビキビと進むストーリーの中で、サラリと描かれていく。しかも、サラリと描かれているのに、鮮烈な印象が残る。フランシスはつくづくうまい作家だと思う。また、馬の調教を中心とした、厩舎の日常が生き生きと描かれているのも、おもしろかった。