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紙の本
実業に応用できる兵書の重要点をまとめたもの
2007/11/30 21:59
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
軍隊だけではなく、政治も企業経営でも、組織の効果的運用によってその成否を決するものであり、「組織を率いて勝負する兵法の秘訣」が書かれている兵書は、研究する価値がある。多くの人がそう考え、兵書を基にした経営の参考書、解説書が発行されている。著者自身も、日本帝国陸軍中佐としての戦闘部隊の指揮経験と、戦後の時計会社の社長としての経験から、兵書の解説書をいくつか書いている。この本はその集大成として、実業に応用できる兵書の重要点をまとめたものであるようだ。
孫子を主として、君主論、戦争論、統帥参考、作戦要務令、論語、孟子、荀子、韓非子、老子、荘子、呉子、尉繚子、三略、三十六計、戦国策、鬼谷子、戦闘経、甲陽軍鑑、海戦要務令、統帥綱領、野外令、の解説と抜粋と、兵法演出の8件の戦例が、記載されている。
著者自身が述べているように、独立した部隊の指揮経験や、企業経営者としての実務経験がないと、兵書をいくら読んでもその本質は把握できないようである。私も、これまでおなじ著者の兵書解説書や、中国七兵書、マキャベリ、クラウゼウィッツ、ジョミニ、マハン、リデル・ハート、なども読んでいるが、机上の空論で終わっている。この本には、何のためにどのように兵書を読むかについても、著者の実際の経験が述べられており、おおいに参考になる。