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紙の本
18世紀中国の、美食家の手による料理書
2018/12/31 19:58
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投稿者:さらさばく - この投稿者のレビュー一覧を見る
清の文人として知られる作者、袁枚は浙江省杭州の人。
1715年に生まれて官職に就きますが、辞して南京の邸宅で暮らします。
この屋敷は、織造官だった隋氏の別荘だったところ(随園の由来)で、荒れ果てていたものに手を加え、文人との会合をよくし、豪勢な暮らしを楽しんだといいます。
『随園食単』は、ご馳走になった先の料理で美味しかったものを、主や料理人に聞いて書きとったもので、当時の中国の食事情がわかります。
訳者・青木正児氏が『随園食単』を通読したのは、戦時中だということを知りました。
依頼を受けて訳業に着手したのが昭和31(1956)年、最初の版が出版されたのは昭和33(1958)年。
食糧難の時代に、どんな思いでこの料理書を訳されたか想像すると、胸が痛くなりました。