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紙の本
末期疾患の子供とその家族のターミナルケアの実際
2003/03/30 20:27
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投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の「死ぬ瞬間」を読んで、この本も読む気になった。前著では、末期疾患で臨死状態に在る患者の心理状態が、否定、怒り、取引き、抑鬱、受容、の5段階を経る課程を実例で示し、各々の段階に対するターミナルケアの実際を語っていた。本書では、この5段階の実例を簡単に紹介したうえで、前書では取り上げらていなかった、末期疾患の子供とその家族、家族に子供がいる 末期患者、の事例を紹介している。子供たちが、如何に自分や家族の死を、直感的に正確に把握しているか、そのケアをどうすれば良く、どうすれば失敗するか、を具体的に示す。即席画による患者の無意識の分析事例、子どもを亡くした母親とのペアレントケアに関する対話、救急看護婦との対話、も載せられている。著者はしがきの日付けは、1980年夏になっている。この20年間で、日本におけるターミナルケアの実際は、どのようなものになっているのであろうか。米国との格差は依然としてあるのだろうか。心許ない、薄ら寒い、気がする。