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- カテゴリ:一般
- 発行年月:1982.3
- 出版社: 早川書房
- レーベル: ハヤカワ・ポケット・ミステリ・ブックス
- サイズ:19cm/264p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-15-001389-9
社交好きの女 (Hayakawa pocket mystery books ダルジール警視シリーズ)
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紙の本
ダルジールシリーズ第1作
2001/09/26 21:56
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケルレン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラグビーの試合に出て頭を打ったコリンは、家に帰り着くと急に気分が悪くなって、ベッドに倒れ込んだ。四時間後、意識が戻った時には、妻のメアリーが客間で死んでいた。元花形選手のコリンと、ラグビー・クラブ中の憧れの的だったメアリーの結婚生活はすでに冷え切っていて、クラブ内ではさまざまな噂が飛び交っていた。ラグビー・クラブの副会長でもあるダルジール警視は、パスコー部長刑事を引き連れて、クラブの周辺から捜査を進めていく。
レジナルド・ヒルのデビュー作で、ダルジールとパスコーのデビュー作でもある。そのせいか、ダルジールは太っていてがさつなだけで、後の強烈さはまだ見られず、パスコーも学歴の高さで嫌味を言われる程度で、後の苦悩の深さを予知できるはずはないので、青年らしくノリが軽い。第2作になると、二人の輪郭はかなりはっきりしてくるので、おそらく、本作を書いた後で、作者の中で二人の人物像が急速に形作られていったのではないだろうか。皮肉も控え目で構成もあっさりしているが、後に高度に洗練されていくヒルらしさが、ところどころに見られる。