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紙の本
関係性から仏教を知る辞典
2000/07/31 09:31
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投稿者:マイコン坊主 - この投稿者のレビュー一覧を見る
武邑〈たけむら〉尚邦〈しょうほう〉は、現在、浄土真宗本願寺派勧学寮寮頭、つまり浄土真宗の伝統教学のトップにある。山内得立に哲学を、高楠順次郎に仏教学を師事した。そのため、武邑独自の実存的仏教学を展開している。
この『仏教思想辞典』は、大項目方式で仏教を語っており、難解な仏教術語の相互の関係を説明することで、仏教術語が表そうとしている意味を明確にしている。
仏教を知る上で、術語の意味を知ることは重要である。しかし仏教は、術語相互の関係性によって、言語では表現できない部分を明確にしようとしている。この『仏教思想辞典』はその関係性を明らかにしている点で、仏教そのものにアプローチしようとしている。
また、武邑の実存主義的仏教理解は、具体的に人生観を語りながら説明している点に現れている。
仏教を知ろうとする場合には、ぜひとも一読を要する辞典であり、単なる知識としての仏教ではなく、仏教が求めている目標を知ろうとする際に役立つ辞典となるだろう。