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紙の本
魔女と妖魔の道ならぬ恋!?
2002/04/09 12:54
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投稿者:Leon - この投稿者のレビュー一覧を見る
レジークは、妖魔の名を指輪に刻み込むことによって彼らを隷属させ、意のままに操る魔法使いなのですが、自然魔法を操る美しいデリヴェヴに懸想を寄せて求婚するも、すげなく断られてしまいます。 ここでストーカー化でもすればわかり易いのですが、異様に自己保身の念が強いレジークは、デリヴェヴが自分を憎み、攻撃してくるのではないかと疑心暗鬼に陥り、一計を案じ、女性の魔法使いは妊娠期間中、その能力が一時的に低下することから、配下の妖魔であるギルドラムに人間の姿形を与え、デリヴェヴの元に差し向けて彼女を妊娠させてしまいます。
妖魔と言っても、「妖精」や「悪魔」などと比べ、今ひとつイメージが湧かないと思いますが、この物語の中では四大の精霊(エレメンタル)のようなもので、ギルドラムは、主人であるレジークの子種を持ち込んだのです。
姦計に気付かないデリヴェヴは、年若い騎士の姿形をしたギルドラムを愛してしまい、クレイを生み落としますが、成長したクレイは、自分が生まれる前に立ち去った父(と思い込んでいるギルドラム)を探して旅に出るのですが…。
このギルドラムがとても面白い存在で、主人であるレジークの傍にいるときは、彼の趣味に従い14歳ほどの少女の姿形をしていますが、実際は巨大な火柱めいた存在。そして、ギルドラムは妖魔であるにも関わらず、また自分の主人がデリヴェヴ敵視しているににも関わらず、愛してしまうのです。
自分の出生の秘密を知ったクレイの行動は? ギルドラムとデリヴェヴの愛の行く末は? 何回も読み返させる魅力を持った作品です。