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紙の本
沢木興道聞き書き ある禅者の生涯 (講談社学術文庫)
著者 酒井 得元 (著)
沢木興道老師の言葉には寸毫の虚飾もごまかしもない。ここには老師の清らかに、真実に、徹底して生きぬいた一人の禅者の珠玉の言葉がちりばめられてある。仏教学や禅学を知らなくても...
沢木興道聞き書き ある禅者の生涯 (講談社学術文庫)
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商品説明
沢木興道老師の言葉には寸毫の虚飾もごまかしもない。ここには老師の清らかに、真実に、徹底して生きぬいた一人の禅者の珠玉の言葉がちりばめられてある。仏教学や禅学を知らなくても、人生をいかに生きようかということを考えたことのある人に対して、本書は必ず何かを与えてくれる。簡単な一つの言葉が無限の重みをもって読者の心に迫るであろう。そこにこそ本書の大いなる価値があると、私は固く信ずるものである。(解説より)【商品解説】
目次
- 1 途方にくれた少年時代
- 2 遍歴時代
- 3 生と死の間を行く
- 4 寝食を忘れて勉強する
- 5 絶対に妥協しない生活
- 6 自然児の豪傑にかこまれて
- 7 何ものにも捉わらぬ自己
- 8 真実に生きるもの
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紙の本
陽気な禅のナードともいうべきお方
2008/01/06 20:18
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る
地元の古書屋で 何の気なしに買った。年末のクリスマス色 一色な中でこの稀代の禅僧の半生記に 言葉通り読み耽った。
本書を読んでいると 宗教家というのものは「陽気なオタク」でなければ勤まらないということが良く分かった。実際 人の来ない山寺で三年間も座禅を組んでいられるというような人を 現在の日本で探すとしたら 家にこもってプログラムを作っているようなナードといわれる人達が一番近いと思う。座禅オタクというと いささか著者に失礼だと思うが おそらくそれが一番近いのではないか。
但し 僕は「陽気な」という形容詞を付けた。
本書を読む限り 沢木という方が 非常に「陽気」であることが良く分かる。底が抜けたかのような「明るさ」が随所に光っているからだ。その「陽気さ」が 強い磁力を発して 周りの人をひきつけて行く様が手に取るように読める。いや 耽読していた僕自身が そんな磁石にひきつけられた「砂鉄」の一つであることに気がついて 苦笑したくらいだ。
僕は思うのだが カリスマ性を持つ宗教家は 必ず楽天性が必要だ。
本書で描きだされる沢木という方の むちゃくちゃな人生は 楽天性に満ちている。本当はとてつもない苦労をされたはずなのだが 沢木という陽気なオタクが 天真爛漫に語っているのを聞くとそんな苦労も笑ってしまうからだ。自分の苦労を人に話す事が好きなお方は多いがそれで「笑い」が取る方は少ない。また そこまで出来る方は 実に強靭なユーモア精神と自信に満ちているのだと思う
紙の本
反骨ながら真剣な人生を指南する書。
2004/11/21 23:52
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:由良 博英 - この投稿者のレビュー一覧を見る
沢木興道老師(1880−1965)の語りを、その弟子酒井氏が聞き書きした半自伝にして、反骨ながら真剣な人生を読者に指南する書でもある。日露戦争で徴兵された折りには、塹壕で震える上官を殴り飛ばす。あるいは空漠な理屈に耽る僧たちの厳めしい顔に、放屁ひとつで批評する。こんな坊主は今日いまい。老師は生涯、妻も寺も持たず、ただ坐禅をつづけた。卑俗な常識の世界を超えた逸話に驚かされ、愉快に心の浄化される妙味溢れる一冊。