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紙の本
女性不信にならないように
2002/02/13 10:39
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投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私立探偵リュウ・アーチャーものの短編集。収録作は「逃げた女」「自殺した女」「罪になやむ女」「不吉な女」「雲をつかむような女」「ひげのある女」「女を探せ」の7編。
邦題すべてに「女」がつくことからもわかるように、嘘つき女、執念深い女、過去のある女など、一癖ある女性が関わる事件が並んでいる。「事件の影に女あり」に似た言葉、英語でもあるのかな? ま、中には整合性のためにムリヤリ「女」の字を使ったようなものもありますが…。
ロス・マクドナルドの長編のような、ドロドロした家族関係・旧家一族をじっくりじっくり書いていき、ジワジワと胸に迫ってくるような迫力はありませんが、そのぶんスッキリとまとまっています。
ハードボイルド小説ながらも最後にひとひねりあって(ミエミエのが多いけど)、全てフェアとは言えませんが謎解き小説としても楽しめます。