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紙の本
検事はお気の毒
2002/07/27 22:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:APRICOT - この投稿者のレビュー一覧を見る
ペリー・メイスン・シリーズの1950年の第35作。
個人の所有する小島に、若い女が泳いで侵入するが、犬に追われてあわてて逃げる。たまたま島を見張っていたメイスンは、なりゆきで女を助けるが…。
埋もれていた証拠を掘り出し、当局が結論付けていたのとは全く違う事件の真相を暴き出すのは、メイスンの十八番。本書では、証拠を見落とした警察を検事が責め、両者の仲が険悪になる。法廷でメイスンに負かされ、表舞台で恥をかかされるのは検事だが、悪いのはどちらかと言えば、ずさんな捜査をした警察なのだから、検事は気の毒だと思う。がっくりとうなだれる検事の姿が印象的。
紙の本
最初の衝撃
2001/04/21 19:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
E・S・ガードナーは書き出しの上手な作家です。80作を超えるペリイ・メイスンのシリーズが飽きられずに受け入れられてきたのは、他にもいろいろあるでしょうが、この「書き出しの巧さ・最初の衝撃」も理由の一つに挙げられるのではないでしょうか。依頼者が持ち込んでくる、または望む望まないにかかわらずに巻き込まれる事件の発端の摩訶不思議さが、最後まで一気に読ませてしまいます。
この事件の発端は、メイスンがカヌーに乗って島の中にある家を見張っていると、その島に向かって裸で泳いでいく娘を見つけます。島に上陸した娘は、背負っていたバックパックに入れておいたドレスを着てメイスンの見張っていた家に入っていくが、やがて犬に追いかけられて逃げ出してくる。成り行きでこの娘を助けたメイスンは、盗難事件と殺人事件に巻き込まれて行く、というもの。どうです、私の拙いあらすじ説明でも、読んでみたくなりませんか?
もちろん書き出しだけでなく、中盤での捜査活動や窮地に立たされた法廷でのメイスンの大逆転など、締めるところはキッチリ締めてあり、安心して読める一冊です。