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おてんば歳時記 明治大正・東京山ノ手の女の暮らし (講談社文庫)
おてんば歳時記 明治大正・東京山ノ手の女の暮らし
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電子書籍
言葉づかいの変遷
2021/06/06 10:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:gaudy - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治、大正どころか、昭和でさえすでに30年以上前。大災害や大事件は様々な形で記録され、歴史として残っても、普通の人々の普通の暮らしは、なかなか記録に残らない。そういう点で本書のような覚書は貴重だと思う。
個人的に面白かったのは、言葉づかいの変遷。著者の母君(明治29年生まれ)によれば、「おばさん」「おばあちゃん」というのは田舎言葉で、東京山ノ手のちゃんとした家の周りでは、目下の人にでもいうほかは、呼びかけ語として使うことは決してなかったとか。
また何でもかんでも「すみません」で済ませてしまうのは、語彙が乏しいのか。以前なら場面に応じて「恐れ入りますが」「ありがとう存じます」「申し訳ございません」と使い分けたものだったが、等々。
もちろん言葉は日々変わっていくもので、昨日の間違いは今日の正当。止める術はないし、それでいいのだが、昔はああだった、こうだったというのを知っておくのも楽しいと思う。