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ロボット (角川文庫)
ロボット
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紙の本
心温まるSF小説
2007/07/11 00:14
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
十一歳になる少年ジョウは、夏休みに父親が船長を勤める貨物船に同乗し、米中両国の親善のため、積荷の完全自動式思考作業ロボットの組み立てキットを届けるために中国へと向かっていた。だが、航海途中に不慮の事故で難破、ジョウは数名の乗組員と共に無人島へと漂着する。その乗組員も一人また一人と息を引き取り、ついに一人ぼっちになってしまったジョウ、絶望から幻影に惑わされながらも、積荷だったロボットを組み立て始めるのだが・・・。
SF小説ではあるのですが、無人島に流れ着いた内気で引きこもりがちだった少年ジョウの成長がメインに話が進むので、試行錯誤しながらロボットを組み立てるまでは数々のエピソードを交えてじっくり語られているのですが、ロボットができていよいよSFらしくなってきたと思ったら、アッという間に終ってしまうので、硬派なSFファンには少し物足りないかもしれません。
著者が数多くの海外SF小説を翻訳・紹介してきた人だけあって、SF作家へのオマージュがあちこちに散りばめられた心温まる一作、あとがきによると映画化の話もあったようですが、つくられたのかな?映像で見てみたくなる一作でもあります。
紙の本
映画で見たかった作品です。
2005/08/10 23:07
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kokusuda - この投稿者のレビュー一覧を見る
1969年に子供向けに発表された短編「孤島ひとりぼっち」を原案にした長編です。
日米合作での映画化を前提に書かれた作品です。
猛烈な嵐の中、太平洋上で乗っていた船が、突然まっ二つに裂け、
少年ジョウは数人のクルーとともに近くの無人島に緊急上陸した。
が、上陸した仲間は、ひとり死に、ふたり死に、ジョウは最後にひとりぼっちで残されてしまったのだった。
そんなときジョウが、船の残骸から発見したのは、“完全自動式思考・作業ロボット”の精巧な組み立てキットだった。
ジョウはロボットの組み立てに夢中になったのだが、、、
無人島に少年とロボット、、、
孤独に耐えて生きぬく、ロマンチックで勇敢な冒険物語。
(角川文庫初版カバー解説より)**
この作品は短編も含めて何度、読み返したことでしょう。
未だにワクワク感は衰えませんね。
作者の矢野氏はハインライン先生の大ファンです。
作品内にはハインライン先生にゆかりの名称があちこちに、、、。
当時では、あまり一般的ではないコンピュータ犯罪も出てきます。
随所に、SF的発想が出てきます。
本当にSFが好きなんだ、ということが感じられます。
映画化がされなかったことが残念です。
アメリカでの映画化が前提になっているので、登場人物は全てアメリカ人です。
でも、SFの枠組としても良く出来た作品です。
不思議なことが一つあります。
ネット上で公開されている文庫の表紙が、所有している初版本と違うのです。
変更になったのか?何か事情があったのでしょうか?