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紙の本
うまい話にご用心
2007/09/15 10:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:APRICOT - この投稿者のレビュー一覧を見る
ペリー・メイスン・シリーズの1962年の第67作。メイスンとデラが休暇先で出会った、肉感的なブロンド美女のダイアンは、ものすごく高カロリーの食事を1日5食も平らげていた-それも毎日毎日。ある特異なモデル契約により、一定期間内に相当量の体重を増やす必要があるのだという。メイスンはこの契約には裏があり、ダイアンはだまされていると直感、彼女を救うため秘かに行動を開始する。
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まず、冒頭の突飛なモデル契約の話に、コミカルな味わいがあって楽しい-ダイアンにとっては全然笑い事ではないが。また、事態が予想外に込み入った様相を呈してくるのも、なかなかおもしろい。さらに、推理物としても結構出来が良い。特に時間的要素がカッチリと組み立てられている。
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欲を言えば、”被告席のダイアンは、ここしばらく食事が喉を通らなかったらしく、以前の体重に戻りつつあった”等々、オープニングのおもしろさを生かしたコメントが、終盤にちょこっとあれば良かったと思う。