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紙の本
「魔界都市ブルース」に、どっぷり浸るために…
2003/01/24 00:39
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投稿者：kokusuda - この投稿者のレビュー一覧を見る
菊地先生が魔界都市ブルースの最初の書き下ろし長編です。
秋せつら、ドクター・メフィストに加え浪蘭幻十くんの出演で
菊地ファン（特に女性）が急増しました（笑
後にコミケ等で魔王伝本やコスプレがジャンルとして確立してしまいます。
ストーリーは
妖人妖獣が巣食う呪われた街〈魔界都市・新宿〉を支配すべく、
悪魔の棺から15年の眠りを破り、魔人・浪蘭幻十が甦った。
付き従うは小さな超人・豹太。
“魔都を支配する者が、世界の命運を握る”という秘密の〈封印〉を巡り、
最強のライバル・幻十対秋せつらの宿命の戦いが開始された。
幻十（げんと）は、せつらの幼なじみで同等、それ以上の魔技で
せつらを苦しめます。
果たして秘密の封印の謎とは？
ライバル幻十にせつらは勝てるのか？
世界の命運は誰の手に握られてしまうのか？
全３巻で、かなりの量がありますが、一気に読まされてしまいます。
バイオレンスとエロチシズム、魔界で生きる人間達…
この後の「魔界都市ブルース」シリーズに多大な影響を与えた作品、
と思います。
連載ではないにも関わらず、これでもか！と畳み掛けるようなストーリー展開。
各章毎にクライマックスがあるんですよ。
各登場人物（チョイ役に至るまで）見せ場が満載です。
「魔界都市」シリーズでは「夜叉姫伝」を長編ベスト１に挙げる方が多い、
と思います。
しかし、ラストの展開をあっけない、と思うか、ノスタルジックな余韻と思うか、個人の評価が分かれるのではないかと思いますが個人的に、この作品が大好きです。
