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著者/著名人のレビュー
1968年4月4日、...
ジュンク堂
1968年4月4日、一発の凶弾がキング牧師を殺した。
キングは優れた弁舌と人間性によって瞬く間に公民権運動の指導者とも象徴ともなったわけだが、その絶大な求心力の真の理由は、彼の非暴力抵抗主義のもつ倫理性の高さにあったと言ってよいだろう。キングの力の源は常に、イエス・キリストの福音、とりわけ「敵を愛せ」という究極の戒めであった。その不可能な可能性を追求する中から、キングは単に黒人公民権運動のみならず、当時エスカレートしていたベトナム戦争への反対、さらには極端な貧富の格差を強いる米国社会それ自体の改革へと運動を深化・展開させていく。それはイエスに従う者の必然の道のりだった。
非暴力の人キングがなぜ殺されねばならなかったのか――それは、権力を持つ者が、実は力ではなく倫理性において己を凌駕する者を最も憎み恐れるからである。
彼は一発の銃弾によって殺された。しかし彼は敗北したのだろうか? そうではない、という力強い証言が、本書の至るところに鳴り響いている。
出版ダイジェスト:2006年10月
テーマ『『1968年』の変革は、今どのような意味をもつか 1968年、政治/思想/文化の世界的転換』より