紙の本
子どもの世界観
2022/01/19 23:21
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投稿者:ねこさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
児童書を通して、子どもの世界観を描き出した本。子どもとはどんなものか、児童書に描かれる子どもの心理を解説し、子どもの宇宙を著者が項目ごとに記したもの。
紙の本
児童文学作品を通して解説するという手法
2021/05/31 17:21
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投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
取り上げられている数々の児童文学作品を
手にとってみるきっかけになった本です。
今江祥智著「ぼんぼん」はその中の一冊です。
河合氏が、「ぼんぼん」に登場する佐脇さんを、
グリムの童話の忠臣ヨハネスになぞらえている
くだりに脱帽。
紙の本
子どもだけの宇宙
2019/08/31 22:32
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投稿者:かいぴー - この投稿者のレビュー一覧を見る
児童文学や筆者の臨床心理学者としての経験から、子どもの心を考察する。 大人の誰もがかつては子どもで、子どもならではの宇宙をもっていたのだが、そのことを忘れ、子どもの宇宙を軽んじてしまう。 親として、子どもに関わる者として、子どもの宇宙を大切にし、関わることが大切だと感じた。 『大人たちは、子どもの姿の小ささに惑わされて、ついその広大な宇宙の存在を忘れてしまう。大人たちは小さい子どもを早く大きくしようと焦るあまり、子どもたちのなかにある広大な宇宙を歪曲してしまったり、回復困難なほどに破壊したりする。』
紙の本
自分の知らない子供の世界
2016/01/21 20:31
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投稿者:晩夏の夕暮れ - この投稿者のレビュー一覧を見る
そして、自分が忘れた子供の世界を読んで体験できます。難しい表現がされていないためさらりと気楽に読み進められます。子供を表面的に見てはいけないこと、彼らが見ていてわたしたち大人に見えていないものに目を向けるたいせつさがあることを実感しました。
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いつも思うのは、「もっと子供の気持ちを尊重しなければ」ということ。
つい、頭ごなしに言ってしまうことが多く、反省しきりといった感じのだめな母親だけど。
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ユング心理学系
児童書をもとに語る具体例。
「私は実に多くの子どもたちが、その宇宙を圧殺される時に発する悲痛な叫びを聞いた。あるいは、大人の人たちの話は、彼らが子どもの時にどれほどの破壊を蒙ったか、そしてその修復がいかに困難なものであるか、ということに満ちていた」
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児童書の中の子どもを元に子どもの持つ宇宙を考えることで、大人の宇宙についてもまた見直すことを目的としたもの。「秘密」に関する記述がおもしろかった。
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子供の宇宙とは、広大で無限の広がりを持つ内面と言ってもよいのかも。大人は、子供がそんな宇宙をもっているという事を、その外見の小ささからうっかり忘れがち。この本は、児童書を題材に子供の宇宙への探索が始まる。しかし、それは自己の世界への探索につながっているよう。
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本書は、子供の中に広がる無限の宇宙のについて、「動物」「時空」「死」など計7項目と関連させながらわかりやすく論じている。説得力が多少弱い部分もあるものの、その内容は非常に興味深い。本書を読めば、「小さい」存在はずの子供が実は非常に「大きな」存在である事がわかるだろう。後、余談ではあるが、本書からは著者である河合さんの謙虚さと人柄の良さがにじみ出ており、その点にも感銘を受けた。
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中学の時の塾の先生に勧められて読んだ本。心理学の入門書的な1冊。
これを読んで心理学に対する興味が大きくなりました。
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時には児童文学に登場する子ども達から、時には臨床現場のレポートの中から、子どもの中の宇宙の大きさを教えてくれる本。
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児童文学に映る深層心理や
そこから伺える自ら回復して行く力を
子どもも大人も関係なく誰でも持つものとして
分かりやすく提示して行く本
児童文学を選ぶ手引きとしても有用性があると思う
示唆に富む文章が多く、読む度に様々な事を思った
『超越』についての考察はすごく興味を引かれた
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子どもの心の感度は高く、
それは
自分が毎日精一杯で刻々と変化し、
成長しているからではないかと思うのです。
そう、イキイキ度と心の感度は影響しあっているのではないかと。
子どもは言葉で表現することに制限があるが、
それだけに心の表現の広がりを大きく感じ、
自分の中の宇宙と向き合うことがあるのでは?
そんな思いを気づかせてくれる一冊。
また読み返そうと思う一冊。
私たちも子どもだった。
私たちに大きな計り知れない宇宙があることを
振り返させられる。
さて?今の私たちの宇宙は???
それは勇気をくれ、
また、すこし悲しみをも感じさせる。
もともとあるものだから、
その宇宙を感じ返したい・・という気持ちがわいてくる。
そして、
子どもは生きていると感じているからこそ、
性の違いや死への興味を抱くのだろう。
すべては新しく、
すべてを大切に感じる輝きを
すこしづつ毎日に取り戻して生きたいと思う。
一杯喜んで、楽しんで、
一杯悲しんで苦しむ。
そして、
たえられなくなったら、
時に周りの人に助けてもらえばいい。。
イキイキとは、
そんなことなのではないでしょうか?
人生とは・・・
子どものときの広い宇宙を感じ、近づきたいと思う。
もっと知りたいと思う。
そして、
大人になって手に入れた宇宙船に乗り
宇宙に旅立つ。
そうしているうちに、
世界が宇宙船の狭い船内になる。
そして、
私たちは晩年に
はたと宇宙船の窓から宇宙を覗き、
その広さに思いをはせる・・・
そんな人生の物語が頭に浮かんだ。
河合 隼雄さんの眼から見た子どもの世界は深く広い。
一度では受け取りきらないほどの子どもの宇宙に
ゆったりと近づいてほしい。
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子どもへの温かな目線から書かれた名著。角張った専門書は読みたくないと思う方でも、ゆったりと穏やかな気持ちで読めるはずです。
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昔から、将来自分が誰かの親になることにはそこはかとなく不安でした。
でも、子どもはすごい勢いで変わっていくもので、こちらがその都度真剣に、自分とその子を大切にしながら話していければ。
大丈夫なのかもしれない。一度間違えても、深くて広い子どもの心はまたぐんぐん進んでくれるのかもしれない。と、まだまだ夢のなかの私だけど思いました。