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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:1988/09/16
  • 出版社: 岩波書店
  • レーベル: 岩波文庫
  • サイズ:15cm/386p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-00-311241-5
文庫

紙の本

中谷宇吉郎随筆集 (岩波文庫)

著者 中谷 宇吉郎 (著),樋口 敬二 (編)

中谷宇吉郎随筆集 (岩波文庫)

税込 935 8pt

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みんなのレビュー16件

みんなの評価4.4

評価内訳

  • 星 5 (6件)
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  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

随筆を読む楽しさ

2006/04/22 18:38

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ろこのすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る

中谷宇吉郎は「雪」博士として世界的に有名な物理学者である。また大学時代の恩師寺田寅彦からの学問的影響と文筆活動の衣鉢も受け継いだ名随筆家でもある。
本書は名著「雪」(岩波新書)をはじめとし「中谷宇吉郎随筆選集」(朝日新聞社)などの作品から編者が選び抜いた作品40篇。(編者は寅彦、宇吉郎、両者の影響によって科学を志した中谷門下の一人でもある研究者である)
解説に寄れば本書は「宇吉郎が楽しんで書いたと思われる作品。世代を越えて人に語りかけてゆくもの、時代の記録として残すべきもの」を選んだ由。
大きく四つに分けられていて、(一)「雪」に関するもの。(二)宇吉郎の自伝的作品。(三)寺田寅彦に関する作品。(四)科学的な考え方について。
どれも名品であるけれど、中でも「宇吉郎が楽しんで書いたもの、寺田寅彦がらみ、科学的な考え方、「雪」の結晶」などをすべて盛り込んだ作品「南画を描く話」が楽しく出色。
宇吉郎は敬愛する寅彦から多くのことを影響された。その一つが油絵。寅彦の油絵をみた宇吉郎は羨ましくなって自分も描くことにした。
(十枚ばかり描いて寅彦先生の所へ持っていくと『ふうん、およそ油絵というものを少しでも習った人ならば、こうは描くまいという風な具合に描いてあるね。なかなか面白い』と褒められた)とある。
この一文から寅彦と宇吉郎の人物像が想像できる。寅彦は果たして褒めたのであろうか?
宇吉郎は「褒められた」と解釈。勇気百倍「ルンルン」する宇吉郎。ユーモラスで何とも楽しい師弟関係が浮かんでくる。
次ぎに宇吉郎がこだわるのは「墨」。
寅彦の「墨流しの研究」で培った研究をここでも発揮。篆刻家から唐墨を借り日々熱中。
すっかりこの名墨に惚れ込んでしまった宇吉郎は返す時に「女房と別れるよりもつらい」と書いて返却した。
しかし、その後どうしてもこの名墨が欲しくなった宇吉郎は「一世一代の名文」を書いてついに入手。
さ〜て、「女房と別れるよりもつらい」の一文よりもさらにすごい極めつけの「一世一代の名文」とはどんなものだったのだろうか?
かくの如く本書はどの篇をとっても気取らない文と温かな人柄がにじみ、随筆を読む楽しさ、滋味を堪能できた。
また日常生活の様々な現象を偏見なく科学する事の大切さを書いた「立春の卵」や、「今日直面している多くの困難は大半がわれわれ自身でもたらしたものだ」という「硝子を破る者」の随筆は時代を超えて「平常心を失わない精神」への警鐘であり鋭く読者の心を揺さぶるものである。
科学する心は日常から生まれることを平易な文で書いたこの随筆集はまさに恩師寺田寅彦の衣鉢を受け継いだ名随筆といえるだろう。
随筆を読む楽しさ、滋味をたっぷり味わうことができた。

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紙の本

この師匠にして、この弟子あり

2013/03/02 20:17

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Tucker - この投稿者のレビュー一覧を見る

雪の研究と「雪は天から送られた手紙である」という言葉で有名な著者の随筆集。

大きく分けて
・雪の研究に関する話(こぼれ話的なもの)
・趣味・日常の話
・寺田寅彦(著者の師にあたる人物)の思い出
・科学随筆
から成る。

著者の師匠にあたる寺田寅彦はユニークな発想を持つ物理学者でありながら、随筆の名手としての顔も持っていた。

寺田寅彦は夏目漱石に俳句を習っていた、という経歴の持ち主。
「我輩は猫である」にいつも妙な実験をしている物理学者、水島寒月という人物が登場するが、この人物のモデルこそ寺田寅彦だと言われている。

師匠が自分の専門以外にも俳句をたしなんでいたように、弟子の著者も南画(水墨画のようなもの)を趣味としていたり、科学随筆を書いたりして、正に「この師匠にして、この弟子あり」という感じがする。
(南画を書く事についての随筆も収録されている)

本書の中、師の思い出についての随筆の中で「茶碗の湯」という師匠の有名な科学随筆に触れ、その内容を絶賛しているが、著者自身の科学随筆もかなり面白い。
特に印象に残ったのは「地球の丸い話」「千里眼その他」「立春の卵」の3本。
「地球の丸い話」は観測の精度についての話、残り2本はタイトルから想像がつくかもしれないが、ある種の「熱病」についての話で、現在も(おそらく将来も)同じような話には事欠かないだろう。


冒頭に挙げた「雪は天から送られた手紙である」という言葉。

最初は雪を詩的に例えたものとばかり思っていた。
が、「雪」(本書とは別の著作)を読むと、文字通りの「手紙」という意味で使っている事が分かる。

それによると、雪の結晶の形は上空の気温によって変わってくるらしい。
そのため、雪の結晶の形を調べることで上空の気象状態が分かるので「手紙」と言っていたのだ。

師匠の寺田寅彦も知り合いの地質学者を訪れた時、「石ころ一つにも地球創世の秘密が記されている。我々は、その"文字"を読む術を知らないのだ」という旨のことを言ったのが、随筆に残っている。
また「茶碗の湯」では茶碗から立ち上る湯気をダシに気象現象などを子供向けに解説している。

身近な現象の中にこそ、大きな自然の謎を解くカギがある。
しかも自然は、その謎を隠しているわけではなく、常に語りかけているのに人間の方がその言葉を理解することができないでいる、という考え。

そんな師匠の影響を受けたからこそ、「雪は天から送られた手紙である」という言葉に繋がったのだろう。
惜しむらくは、あまりにキレイにまとまりすぎたため、自分のような勘違いをする事がありえる、という点か・・・。

ちなみに、マイケル・ファラデー(電気分解の法則や電磁誘導の法則で名を残す)は「ロウソクの科学」で1本のロウソクが燃える現象をダシに子供向けに化学を解説している。
もし寺田寅彦や中谷宇吉郎がファラデーと会ったら、かなり話が盛り上がることだろう。

「一は全、全は一」
というのは「鋼の錬金術師」(荒川弘)で出てきた考え方だが(どうやら一神教にもそのような考え方があるらしいが)「一」から「全」を想像するのは、かなり難しそうだ。

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2005/08/11 02:51

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2010/03/26 18:52

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2010/10/20 19:09

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2011/07/11 21:50

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2011/12/24 17:26

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2012/02/04 18:26

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2012/03/12 22:57

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2012/05/01 14:59

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2012/10/27 00:34

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2013/03/02 20:16

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2013/12/22 17:28

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2014/11/16 16:19

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2015/01/20 00:26

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