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  • 発行年月:1991.12
  • 出版社: 飛鳥新社
  • サイズ:20cm/241p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-87031-103-8

紙の本

権力の司祭たち

著者 早坂 茂三 (著)

権力の司祭たち

税込 1,495 13pt

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紙の本

日本社会党という左翼政党が戦後政治に残した弊害

2008/07/27 15:40

11人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る

戦後日本政治の特色は何かといえば、自由民主党の一党独裁がほぼ50年以上の長きにわたって続いていることにある。いま、この日本独特のシステム、形式的には民主主義、自由で公正な選挙の形をとりながら、実質的には一つの党が政権の座にあり続けるシステムを中国やロシアが必死になって研究しているのだという。しかし、中国やロシアの諸君に言いたい。戦後日本の政治を研究するなら自民党だけ研究していても片手落ちであって、この自民党の長期支配を陰で支えた日本社会党という腐った存在も研究しなければ戦後日本の政治研究は完結しないということを。

それにしても日本の左翼、日本のマルクス主義は、戦後、独特の発展を遂げた。マルクス主義かぶれが多数発生したのは、何も日本独特の現象ではない。世界大恐慌の荒波が世界を覆った暗黒の時代に日本のみならず英国、フランス、イタリア、ドイツで、多くの人間は従来の資本主義に代わる新たな世界システムに救いを見出そうとした。その流れは二つに大別される。すなわち国家社会主義=ファシズムとマルクス主義である。ここで注意しなければならないのは、ファシズムの信奉者は日本やドイツ、イタリアのみに存したわけではないということだ。それはアメリカにもいたし、英国、フランスにも居た。オーストリアの住民の大多数は、喜び勇んでヒトラーの併合を受け入れたのである。

もう一つがマルクス主義である。しかし、欧州ではマルクス主義が流行るのが早かった分、幻滅するのも早かった。最初の幻滅はスペイン内戦で起きた。ヒトラーと手を組み、機会主義的な権力闘争むき出しのスターリンのやり口に、多くの英国人が失望し、ソビエトから足を洗うことになる。「動物農場」や「1984」などを著したジョージ・オーウェルなどはその代表格である。戦後、このソビエトロシアに対する幻滅は加速する。言わずと知れたスターリンによる強引な東欧併合とその後の呵責ない武力弾圧、恐怖政治がその原因でハンガリー動乱を期に欧州のマルクス主義の衰退は加速しマルクス主義に代わる第三の道=社会民主主義が欧州左翼の中核思想となっていく。

ところが日本ではこうした欧州で起きた現象が起きなかった。羽仁五郎、大内兵衛、丸山眞男、都留重人のようなソビエトマルクス主義の真実に目をそむけ、「ソビエトを悪く言う奴は米帝国主義の手先だ」式の思考停止族が幅を利かせ、サイエンスとしてマルクス主義を批判的に検討することが長く長くアカデミアの場では御法度とされてきたのである。中には、「ベトナムに平和を」などと叫びながら、その実ベトナムの平和やベトナムの生活水準向上には興味も関心もなく、ただただベトナムを反米の道具として利用することしか考えていない小田実のようなデマゴーグもいた。

こうした戦後知識人とは一体どういう存在だったのだろう。私は彼らの本質は「アメリカに戦争で負けた悔しさを晴らす」ことにあったと思っている。目的がアメリカを克服し、アメリカを見返すことにあるのだから、アメリカと同盟を組む吉田茂の日米安保路線は、まず破棄されねばならない。たとえそれがどんなに吉田茂がいみじくも言ったように「日本が繁栄を取り戻す近道だった」としてもである。アメリカを敵視し、アメリカを克服するといっても単独ではできないから、日本は自動的にソビエト連邦、中国、北朝鮮と連帯しなければならないことになる。とにかくアメリカをたたき、溜飲を下げることが最終目的なんで、ソビエトや中国、北朝鮮ら友邦に欠点があろうとも見て見ぬふり、彼らがどんな非道な人権無視、対外侵略を行おうとも「そんなものはでっち上げにすぎない」こととなる。似たようなことは、ほかでも起きた。シリアやリビア、イランで起きた。しかし、こうした政治的選択は「アメリカ憎しという感情はすべてに優越する」、「反米こそ至高の政治姿勢だ」と信じきらない限り、とても正当化できるものではないだろう。彼らは「反米感情の虜」にすぎないのであって、「日本人の生活水準を向上させるにはどのような政治姿勢が望ましいか」「日本人の生活水準を向上させるには、どの陣営に属するのが望ましいか」という政治をサイエンスする姿勢とはおよそかけ離れたものだったからである。こういう連中が日本社会党という異常な政党を長く長く「野党第一党」の座にとどまらせたのである。今、考えるとまことに不思議な現象ではあった。

本書には江田三郎が掲げた社会民主儀路線が日本社会党では採用されず、彼が失意のうちに死んでいったくだりがでてくる。そして残った日本社会党の議員たちは、国政の勉強もせず、外交の勉強もせず、ひたすら「何でも反対する」ことだけを政治と心得、思考停止に陥って、最後は「国対政治」という裏舞台で政治資金を自民党からもらうようになるまで堕落していたことがほのめかされている。こんな腐れ政党が日本の野党第一党であり続け、彼らこそが自民党の長期政権を陰で支え続けたのである。

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