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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:1992/10/01
  • 出版社: 国書刊行会
  • サイズ:20cm/277p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-336-03396-X

紙の本

夢の本 新装版

著者 J・L・ボルヘス (編著),堀内 研二 (訳)

迷宮、鏡、死…。「夢」にとり憑かれたこの盲目の詩人が集めた、厖大なテクスト群、全113篇。「読者諸君が再び見るかもしれない夢の数々」を集め、一冊の書物にとじこめた恐怖と幻...

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夢の本 新装版

税込 2,530 23pt

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商品説明

迷宮、鏡、死…。「夢」にとり憑かれたこの盲目の詩人が集めた、厖大なテクスト群、全113篇。「読者諸君が再び見るかもしれない夢の数々」を集め、一冊の書物にとじこめた恐怖と幻想と哄笑にあふれた「夢」の大図書館。東京国際ブックフェア記念復刊。【「TRC MARC」の商品解説】

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紙の本

幻想表現と批評精神

2020/04/29 14:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:AKHT - この投稿者のレビュー一覧を見る

ラテンアメリカを代表する作家ボルヘスによる短編集。古今東西の夢にまつわる話だけと思いきや、死の間際の話や予言の話など「夢が関わる現象」の多岐に亘る。

私が諸文化について浅学ゆえ、通読して初めて気づいたことは「昔、夢は霊感と紐付けられていた」こと。夢は神聖な「霊性」と卑俗な「幻」の2種に捉えられ、昔の人(少なからず今の人も)が「寝ている間に起こる精神活動」を理解するために霊性や神のお告げという解釈を試みたことがうかがえる。

ボルヘス自身の作品もいくつか載っていることが個人的には購入動機。彼の筆致は幻想表現が多く、批評精神に富み、個人的には刺激的。

翻訳については個人的にはこれで良いと思う。私自身意見を言えるほどたくさんの翻訳本を読んだわけではないが、特にわかりにくさや伝わりにくさは感じなかった。
もちろん、日本語に移し替える際に発生するある種のこなれなさは少々見受けられるが、むしろそのぎこちなさは「日本文化と異なる外国の文化や世界観」がにじみ出るところなので、個人的には楽しめる。

なお、現在は文庫版が入手容易で、本書は入手困難。比べると、フォントとその大きさが大きく違い、文庫版はフォントが大きく読みやすい。しかし編集が単調でどのページをめくっても同じ印象なのが残念。ただし内容が頭や心に直接入ってくる印象が美点か。
本書はフォントが細いので少し読みにくいが、ページの使い方など編集が幻想文学にふさわしいものになっていて、より夢の世界を堪能できる。じっくり読みたい向きには版型の大きい本書が良い。

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2012/07/09 13:24

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2019/04/12 20:20

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2019/11/03 20:19

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