紙の本
小説のおもしろさ
2002/02/07 08:53
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投稿者:オルソン - この投稿者のレビュー一覧を見る
海外の小説を敬遠している方も、こういう小説から始めるとおもしろさに気づくかもしれない。登場人物も少なめで、ストーリーはシンプルだが滅法おもしろい。途中で投げ出すことはまずないはず。人物ひとりひとりの心理描写がリアルで、おそろしいほど。映画ではこういう人間の内面を存分に表現できない。小説のおもしろさ、醍醐味がここにある。
紙の本
新しい古典
2001/09/14 20:19
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投稿者:花梨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
新人作家の恐るべき処女作です。平凡な一般の人々が、ある事件をきっかけに。犯罪に手を染め、破滅への坂道を転落していく。犯罪に巻き込まれるパターンは多いですが、加害者へと変貌していくのは、ただひたすら恐ろしい。
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ほんのささいな過ちが、想像もしなかった破滅を呼ぶ。誰もが持っている悪い出来心の恐ろしさが、描かれている。
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94年の「このミステリーがすごい!」海外編第1位を獲得した作品です。借金があり苦しい生活をしていた兄と平凡で幸せな生活を送る弟、死んだ両親の墓参りに行く途中に墜落した飛行機を発見する。中には死んだパイロットと大金が・・・。という話。題名そのまま、シンプルな話でしたが、かなり面白かったです!人間の心理を理解して巧みに描かれています。映画化もされているようです。私はまだ、見てないのですがあまり評判はよくないようです(笑)。当時作者は27歳でこの作品を書いたそうです。才能があるってうらやましい!
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原作も良いですが、映画を見ていない人が居たら、是非オススメです。サムライミ監督とその配役陣(特に弟役のビリー)が素晴らしい。「善意」なんてものがこの世に無ければ良かったのに。そんな空しさで一杯になりました。
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8月7日読了。「このミステリーがすごい!」1995年海外編第1位、海外編総合でも15位の作品。飛行機事故の残骸から誰にも知られず400万ドルの大金を手に入れた3人だが、その生活が静かに狂い始め・・・。ストーリーはシンプルながら、実にスリリング!最高にコワいサスペンスだ。金で自分と家族の人生を守ろう・変えようと必死になる、善人である主人公の心理描写は、寂しいような恐ろしいような・・・。主人公が最後に手を染める「犯罪」の最中の独白・そしてその結末など、構成も実に巧みで読ませる。キングならずともこれは絶賛すべきミステリだ。
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普段まじめで、「善の選択しかしない」と思われる人でも、
誘惑によって「悪の選択をする」のでしょう。
その瞬間は「悪」と思っていないのでしょう。
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全世界2,200万部ベストセラー
「'95このミステリーがすごい!」海外部門1位
「90年代最高のサスペンス小説・・・」とスティーブン・キングも絶賛。
事故で墜落し、雪に埋もれていた小型飛行機。
機体の中には死体と、400万ドルもの現金が。
偶然にも見つけた3人は、そのお金を着服しようと企てます。
しかし、本当に“シンプル”なプランで始まった計画が
些細なことで、静かに狂いはじめる・・・。
構成がしっかりしていて、一気に読み干せる
まさしく最高のサスペンス小説です。
未読の方には是非オススメ!
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映画化作品の原作。偶然見つけた400万ドルを半年間隠しておいても世間が騒がなかったら3人で山分けしよう、というシンプルプランが、どんどんまずいことになっていく。悪党でもない主人公が、嘘に嘘を重ねてドツボにはまっていく。心理描写が面白い。分厚いがすぐ読めた。
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ちょっとした金ほしさから誰も傷つかないで済むはずの悪事に手を染めると、玉突き衝突みたいにそんなはずじゃない展開を見せる。
アメリカの田舎の環境の書き込みが丹念で、外的な暴力沙汰以上に主人公夫婦の内部が腐敗していくさまが怖い。
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~内容(「BOOK」データベースより)~
ある雪の日の夕方、借金を苦にして自殺した両親の墓参りに向かうため、ハンク・ミッチェルは兄とその友人とともに町はずれの道を車で走っていた。途中ひょんなことから、彼らは小型飛行機の残骸とパイロットの死体に出くわす。そこには、440万ドルの現金が詰まった袋が隠されていた。何も危険がなく誰にも害が及ばないことを自らに納得させ、3人はその金を保管し、いずれ自分たちで分けるためのごくシンプルな計画をたてた。だがその時から、ハンクの悪夢ははじまっていたのだった。スティーブン・キング絶賛の天性のストーリー・テラー、衝撃のデビュー作。
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人って欲に溺れちゃうよね〜
エスカレートしちゃうってわかっていながら、面白かった
でも映画は見なくていいや
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スティーブン・キングも絶賛したという抜群のストーリーテリング。淡々と進むのが怖かった。映画化もされたがそちらはNG。
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ある日約400万ドルを偶然見つけた男が、それを守るために立てたシンプルなプラン。
でも事はそんな簡単に運ばずに事態はどんどん悪い方向へ‥‥
っていう話。
本当に普通に生活していたのに大金を手にすると変わってしまうところ、あとその変わり方も違和感なく誰にでも起こりうる感じがこの本の怖いところ。
実際に自分の身に起きてもそうしちゃうんじゃないかなとか思ったりね。
簡単にお金を手に入れようとしちゃいけないね、ギャンブルもだめなんだね。
でもあんだけやって捕まらないとか主人公どんだけ頭良い、、てか運が良いんだ。
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田舎町で妻と地味に暮らす普通の会計士は、ある雪の日、兄とその友人とともに例年通り両親の墓参りに向かっていた。その途上、墜落した小型飛行機を偶然発見した。しかも中には操縦士の亡骸と440万ドル入りの袋があった。主人公は迷いながらも目の前の大金を保管し、十分な期間を置いて安全を確認してから3人で山分けするシンプルな計画を立てた。しかしそのときすでに彼らの運命は狂い始めていた…。自らの保身から主人公が徐々に狂気に駆られていく様が静かに語られていて、じわじわとした怖さがある。先の人生を予測することは誰にもできないし、主人公の「こんなはずじゃなかった…」という思いも伝わるだけに、人の倫理感なんて危ういと思った。筋書きはシンプルでオーソドックス、奇を衒ったところはない。でも読み進むほどに、深い雪山に入り込み抜け出せなくなるような感じがした。せっかくだから今度は雪の日にでも読むと雰囲気がでるかも。