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商品説明
破壊の王・虹の暴竜が架空都市ユマジュニートに襲いかかる! 危機を察知したシャオリーヌをはじめとする少年少女達は、術をつくして暴竜と闘うが…。夢と呪文に幻作された超絶技巧の物語。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
野阿梓と言う名前に騙されるな。しかし騙されてでもこの作品を読むべきだ。
2001/06/27 22:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆたやん - この投稿者のレビュー一覧を見る
野阿 梓といえば絢爛たる伽藍に展示された修辞、暴力、詩、耽美。そして鏤められた暗号。タイトルからして妖しげな一連の作品。この著者の著作が並んでいる書棚には、裏に隠されたもっと隠微で口に出せないような書籍があるんじゃないか? と所有する人にまで疑いを持たせそうなくらい怪しい作品たち(でも、疑いを持ったあなたは既に毒されているはずだ。知りもしなければ疑いは持てまい)。
さて、この作品。異色作だ。
冒頭ひたすら書きこんだ野阿梓を信用して読み出すと馬鹿を見る。<なんだこりゃ?>と数章が過ぎ去るまでアホのごとく口をひらいて惚けているしかない展開が強引なまでに無茶に進められる。いいのか? これで成立するのか????
無茶苦茶アイドルアイドルしている純粋アイドルが突然深夜番組のノリでゴールデンアワーのバラエティでぶっ飛んでいる状態を思い浮かべて欲しい。その程度の<いいのかこんなんで!!!!>が体の奥深いところから湧きあがる。
はっきり書こう。この著者がここまでバカを書けるとは想像していなかった。だが、バカを書いて許されるのは一流の証。そして、野阿 梓は一流だ。超ではなく、メタがつく一流だ。
結果として読み干している自分を見つけ、やられたな…と苦笑する。五月ゲームの熱病のように感染させられた幻術に浸り、久しぶりに武装音楽祭でも読んでみるか…と言う気分になる。
うーん。結局、いい作品じゃないか?しかし、何でいい作品に仕上がるんだ???これが(笑)と驚くしかない。
あーあ。自分が小説家だったら、多分、野阿梓に絶対に治療できないナノマシンでも仕掛けて悶え殺し暗殺を試みるに違いない。そのくらい嫌味なまでにウマイのだ。
あ、一点警告する。野阿 梓を読む、最初の一冊だけにはするな。多分理解出来ない。もし理解できるのなら、…あなたは人生踏み外すだろう(笑)