クロニック世界全史

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投稿者：ランゲルハンス　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　本書は世界史を楽しんで学ぶのに最適な一冊です。
　本書は非常に特徴的な作りになっています。歴史上の出来事を年代別に記述してあるのです。現代の出来事は見開き２ページを一年に当て、時間をさかのぼるにつれて数年から数百年、そしてもっと古代になると１０００年以上の出来事を２ページごとにまとめられているのです。
　このため、時間軸を基準として、世界史の横のつながりを容易に学ぶことができるようになっています。例えば、ゲーテが「若きウェルテルの悩み」を著した１７７４年には、我が国で解体新書が出版され、その翌年からアメリカ独立戦争が始まったということが、一目でわかるようになっています。これにより、日本史と世界史を結びつけることも簡単にできます。
　一つ一つの出来事は新聞の記事のような文章にまとめられています。その背景やエピソードなども織り込まれ、楽しく読めるようになっています。
　ところで、大著である本書を隅から隅まで読むのは容易ではありません。ですから、例えばナポレオンについて知りたいのであれば１８世紀の終わりあたりのフランスの記事を読むだけでも彼について、またその背景なども知ることができます。
　写真やイラストが多用され非常にきれいで読みやすいものに仕上がっています。年表や国ごとの歴史なども世界史全体の流れを掴むのに最適です。
　

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投稿者：MF　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

世界史上の出来事を時系列にまとめた辞典。全て横並びに時系列に整理してくれているのでちょっとした調べものに便利。同時代の世界の出来事が目に飛び込んでくるので、ついつい目移りして読んでしまう。
ただし、新聞記事のような記述の仕方はかえって読みにくい。また、記述内容がやや欧米に偏っているような気がする。