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- カテゴリ:一般
- 発行年月:1995.5
- 出版社: どうぶつ社
- サイズ:20cm/491p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-88622-282-X
- 国内送料無料
紙の本
ワタリガラスの謎
「利己的遺伝子」を持つはずのワタリガラスが、仲間を呼び寄せ、食物を共有するのはなぜなのか。綿密な調査と観察にもとづき、自然界の謎を解明する、推理小説的自然誌。【「TRC ...
ワタリガラスの謎
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商品説明
「利己的遺伝子」を持つはずのワタリガラスが、仲間を呼び寄せ、食物を共有するのはなぜなのか。綿密な調査と観察にもとづき、自然界の謎を解明する、推理小説的自然誌。【「TRC MARC」の商品解説】
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ワタリガラスの行動を探る、推理小説さながらの物語
2000/08/07 01:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鈴木クニエ - この投稿者のレビュー一覧を見る
貴重なエサを前にして仲間を呼び寄せるように見えるワタリガラスに、著者は疑問を抱く。利己的な遺伝子を持つなら、独り占めするはずではないか。執念の生物学者ともいえる著者は、かくして厳冬の山にこもり、早起きのカラスよりも一足先に餌場の近くに隠れ、じっと観察するのである。冷静に考え、綿密に計画し、ただひたすら観察する。その様子はまさに「凄まじい」の一言。読んでいると、彼の目を通じてフィールド調査に参加しているような錯覚すら起こる。
結論は、最後までおあずけ。観察記録にそって展開されるワタリガラスとの格闘ストーリーは推理小説さながらの読み応えだ。
日本のカラス問題と比較して、考えさせられる記述があった。送電線を支える鉄塔に、2000羽以上のワタリガラスがねぐらを作った。糞が引き起こすショートは大きな損害となる。電力会社と政府が援助して、まず生物学者にねぐら就き行動の精密な研究を実施させたのだ。日本でも駆除するだけではなく、こうした対応はとれないものだろうか。