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- カテゴリ:一般
- 発行年月:1995.5
- 出版社: 河出書房新社
- サイズ:20cm/241p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-309-00986-5
紙の本
やさしい血 ナースステーションからの伝言
著者 宮子 あずさ (著)
HIVの患者の針を看護婦が自分の手に刺した。看護婦として、人間として、その事態をどう受けとめればよいのか。日常と非日常が入り混じる病院を舞台に、一人の医療者の心の葛藤を淡...
やさしい血 ナースステーションからの伝言
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商品説明
HIVの患者の針を看護婦が自分の手に刺した。看護婦として、人間として、その事態をどう受けとめればよいのか。日常と非日常が入り混じる病院を舞台に、一人の医療者の心の葛藤を淡々と描いた小説。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
宮子 あずさ
- 略歴
- 〈宮子あずさ〉1963年東京生まれ。東京厚生年金看護専門学校卒業後、東京厚生年金病院内科病棟に勤務、現在に至る。現役の看護婦として働きながらも小説、エッセイなどを発表、講演も精力的に行う。
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紙の本
さまざまな血にまつわるドラマたち
2002/02/23 17:43
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投稿者:山村まひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
サブタイトル「ナースステーションからの伝言」。内科病棟を舞台に、作者自身を思わせるような看護婦8年目の江藤啓子を中心に描く、患者や看護婦、医師などが繰り広げる悲喜こもごもの物語。
表題作を含め「輸血」「血縁」など、さまざまな「血」をテーマに描かれています。HIVの患者の採血時のアクシデントで、使用済みの注射針を手の甲に刺してしまった啓子の、感染に脅える数ヶ月を描いた部分が、社会的な問題でもあるだけにかなり印象に残りました。
でも、死に瀕した患者の意思をどこまで尊重できるのか、また、血のつながりとは何なのか、など、さまざまな登場人物の生き方や心が、丁寧に描かれていて、いろいろなことを考えさせられました。
「白衣の天使」というひと言で片付けてしまってはいけない、ひとりひとりの人間としての看護婦さんの存在を、しみじみと感じました。