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紙の本
マイノリティという生き方
2002/07/13 19:45
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投稿者:あさの - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヒスパニックのゲイの弁護士。恋人はエイズキャリア。
ゲイ文学というジャンルのミステリーと片づけるには惜しい。でもゲイであることを抜きにしてもこのミステリーは語れない。
ゲイであることも、ヒスパニックであることも、主人公の個性に深く関わっている。ゲイであることがたまたまのセクシャリティであると言い切っていいんだろうか。ゲイとしての半生が彼に捨てさせたものはあまりに多い。
特に本書に於いて、『謎を解く』ということはすなわち、彼自身の半生を再び降り起こすことだ。シリーズの中でも、本書の位置は特殊である。
あまりにもナイーブな、けれども与えられた生き方をある意味の真摯さをもって生きる主人公。
派手さはないが深く心に残る。
ゆっくりとでもいいから長く続けて欲しいシリーズの一つだ。またこの作者の作品が少しでも多く、早く翻訳されることを心から望みたい。