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商品説明
「黒髪の宮田」として、つとに名高い著者の、独自の世界をつくりあげた40余年の画業の中から、女性を描いた力作をよりすぐり、カラーで紹介。巻末には、作品のモデルになったこともある三田佳子との対談を収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
宮田 雅之
- 略歴
- 〈宮田雅之〉1926年東京都生まれ。切り絵作家。谷崎潤一郎に見出され、多くの文芸誌に挿絵を掲載。講談社出版文化賞受賞。各地で個展を開催し、好評を得る。画集に「わらべの詩」「万葉恋歌」など。
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紙の本
白い肌にまとわりつく黒髪の妖美な世界。
2002/07/13 14:18
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投稿者:凛珠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
画家・宮田雅之氏の作品集。それぞれ「艶」「雅」「麗」「妖」「粋」「竹取物語」「裸婦」「黒髪」「飛天」「文学の中の女たち」をテーマに作品が数点づつ配置されている。
特に中世の女性の黒髪の妖しさが圧巻。十二単の上を、時には白い肌の上を、黒髪はのたうちまつわりつく。女性の顔は無表情に近いが、口元の僅かな笑みは酷薄に見える。
それにしても、勿論どの作品も切り絵として素晴らしいのだが、線の細かい作品は切り絵というよりもペンで描いた絵のように見える。切り絵というと黒髪に白い艶を入れず、平面的に仕上げるのが普通だという意識があったのだが、そうではなかった。日本髪の艶やかさを現す細かな艶。そして「静御前」という作品では、静御前が下に着ている赤い着物が、上に着ている白い着物を薄紅に染めている様子までが表現されている。
鑑賞する分にも目の保養だし、絵を描く人はとても勉強になると思う。「艶」「雅」「麗」「妖」「粋」がここにはある。