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商品説明
新型のコンピュータ・ウイルスが発生した。増殖を続け、世界中を大混乱に陥れるウイルスを巡って、プログラマ、人工生命研究者、パソコン通信事務局スタッフが動き始める。先端科学をめぐるSF長編。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
やっぱすごいや…
2002/07/31 02:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:marikun - この投稿者のレビュー一覧を見る
いやいや、相変わらず読ませます、井上作品!!!
工業高校で実習の授業中に、事故が起きた。事故の原因は、実習で
使用していたパソコンに侵入していたウィルス。ウィルスが最初に
侵入したと見られるパソコン通信会社JAM-NETの技術者達の奔走
で、ウィルス騒ぎはどうにか収拾する。そのウィルスというのは、
どちらかといえば害のない、ただ作動しているプログラムを一時的
に停止させるだけのものだった。しかしその騒動は、自社のウィル
ス駆除ソフトを販売しようとする小さなソフトハウスの社長とプロ
グラマが仕掛けたものだったのだ。一方JCNという大手メーカーで
は、A−LIFE(人工生命)の研究を進めていた、進化するコン
ピュータとウィルスが出会ったとき、事態は大きく動き出す。
この作品は、1994年から「小説すばる」に連載されていたものを、
まとめたものなのですが、八年も前にこんな作品を書いてしまうな
んて…。さすがインターネット黎明期から、ネットに関わっている
だけの事はあります!この作品が書かれた時、誰がウィルスの蔓延
や(ウィルス自体はもちろんありましたが)インターネットの普及
を予測していたでしょうか?「パソコン」はあくまで道具であると
言うことを、非常に強く意識させられる作品でした。当たり前のこ
とですが道具を使いこなすも、使われるも、自分次第ということで
すね…。とても恐い小説だと思います。安易に道具に頼るのは、考
えなければいけませんなあ…。しかし、この時代とのシンクロニティ
はいったい何なのでしょうか? 恐るべし!井上夢人!
紙の本
ウイルスは怖い
2002/06/24 00:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:れじー - この投稿者のレビュー一覧を見る
ウイルスによってコンピューターが誤作動し、実習中の高校生が手に穴を開ける大怪我をしてしまう。
モニタには「お気の毒さま」というメッセージが表示されて…
この通称「お気の毒さまウイルス」が広まったところから事件が始まる。
一旦はワクチンによってウイルス騒ぎは収まるが、その後ウイルスはアルファというソフトとくっついてしまう。
アルファというのは人口生命で自らを進化することができるため、ウイルスをくっつけた(というより同化した)ままどんどん伝染していく。
進化し続けるものだからワクチンも作ることができず、最後には…!
この本が出たのはもう8年も前だが、コンピュータを題材に扱ったにもかかわらず、まったく古臭い感じがしない。
むしろこれから先こういうことが起こってもおかしくはないのではないかと思った。
収集のつかなくなったウイルスをどうするのか、衝撃のラスト!